重いボールを打つ基礎

あるセミプロのようなボールを打つ小柄な女性の方がいました。

その姿を見て私が彷仏したのは、鋼の錬金術師〜Full metal alchemistの主人公→エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟のお師匠イズミ先生(イズミ・カーティス)を彷彿せざるを得ません。

ストーリーの中で困っている人をさくっと助けて「ありがとうございます、あなたは何者ですか?」と聞かれて一言……

通りすがりの主婦です」

何事もなかったようにその場を立ち去っていきます。

このニュアンスがわかってくれる人がいたら非常に嬉しいです(笑)


超強い先生なんです。



そして、話は戻り、お客様のラリーの壁となるコーチを彼女は粉砕するかのごとく凄まじい勢いでコートにボールを叩きつけます。

誰もが目を見張るこのボール、どうやったら打てるのでしょうか?

おそらく尋ねてみても「通りすがりの主婦です」的な言葉が返ってきそうです。

現にご本人に凄いという意識はありません。

話は6年前に遡り、下川選手がしんコーチに専属としてお願いし始めた時に、彼の繊細さと豪快さに対して何を持ってexplosion していくのかを深く考えてくれました。

話は戻りますが、先の女性の豪快さと華やかさを目の当たりにしたときに、①打球の凄さ。②腕の振り③下半身の安定感(足の置き方)。

大きく分けて、これらの3つが脳裏に焼きつくと同時に、どのようにすればこのボールが打てるようになるか?、何を意識すればこのボールに近づけるか?、を考えた際におおよその人は「②腕の振り」に意識が行きます。

決して間違いでは無いのですが、多くの人の威力のあるボール、早いボール、強いボールを家大際に共通して言える問題点がこの点にあります。

地面と接しているのは足のみです。
②を選択する人にありがちなのは、突っ込みながら打球してコートに入ればOK的なニュアンスになってしまうことです。
ボールが散りまくります。


大切なのはまず「下半身」にあります。

足の「幅」や足の「置き方」が凄まじいボールを打つための基礎となります。

「足を置く」と言う表現はあまり指導でも使われていません。

テニス雑誌を読んでもこの表現は見たことがありません。

話は下川選手の育成の話に戻り、専属コーチが出した答えは「下半身の強さ」でした。

「勇貴さん、大砲をイメージしてみてください。強い力/エネルギー爆発させるためには下半身の力強さや無駄のない動きが必要だと思います」

足を置くと言う表現も妙技だと私は思いました。

膝を曲げる、腰を落とす、足を動かす、3大ワードとも言えるテニスのフットワークのアドバイス、しかしながらこれら全てを包括するのが「足を置く」と言う言葉です。

武術では「すり足/抜き足/忍び足」といった表現が用いられることがあります。

効率よく力を貯めることで、如何様にも上半身へと展開できる表現だと思います。

よく昭和の漫画やアニメの泥棒のシーンで「抜き足差し足忍び足」と、バレないように歩く姿が映し出されましたが、これは意外と理にかなっていていつでも全速力で逃げることのできる体の使い方、またどの方向にでも素早く展開できるような足の使い方、つまり「足を置く」といったことに帰結します。

冒頭の選択肢で③だと、解釈された方はセンスがあるかもしれませんね。

物事の「本質」を深く掘り下げてみることができるのだと思います。

偉そうに述べている私もほぼ毎日テニスに携わって5年経ってようやくその意味を学ぶことができました。

わかってると思っても足が戻ってしまう人、足を寄せて勢いを出そうとする人、前のめりになって強くうとうとする人、この範囲に収まらないようにとにかく「足の置き方」、つまり「足の幅」「スタンス」について深く掘り下げていく必要があると思います。

特にインパクトの後の「足の置き方」が乱れていることに気づかない人が多くいます。

本日はこのくらいで終わりたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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