迷ったらものごとは単純に!

いろいろ考えると、頭が混乱してぐちゃぐちゃになって、一体どうすればいいんだと言ったアリ地獄に落ちたような事はしばしあると思います。

そんな時、物事を複雑に考えることをやめ、余計なものを削ぎ落とします。

何をやってもうまくいかない時は、その中でも良いことを見つけます。

自分より不幸な人の存在を望んではいけませんが、自分は〇〇な人よりも幸せだと思うような作業は大切です。

例えば、戦禍の中生活するよりも平々凡々な日常の方がいいわけですし、変化がないと毎日を嘆くことの方がむしろ幸せに思えてきます。

テニスにおいても同じことが言えると思います。

インストラクターは、レッスンメニューやお客様の反応を見ながら試行錯誤を繰り返します。

上手く伝わらなかったり、伝えたことが理解されていなかったり、アドバイスを忘れられてしまったり。

生徒さんは、技術に悩んで、ぐちゃぐちゃになったり、むしろ変なフォームになってしまっと泥沼化することがあります。

コーチの辛辣な言葉が胸を突き刺すことももしかすると本人の意図の有無を問わず起こり得ます。


経営者は、数字ありきでなければやりたいこともさせてもらえなかったり、上司と部下、収支のバランスを考えたり、そしてその中から最大限満足度を引き出すか捻出する必要があります。


ダブルスにおいては、フォーメーションがどうだとか、立ち位置がどうだとか、そのポジショニングは間違っているとか、生徒さんにとっても悩みの種はどんどん増えていきます。


そんな時、僕は常にあらゆるものをそぎ落とすことを心がけるようにします。

レッスンは、まず楽しくなければならないと、モチベーションをアップするにはどうすれば良いかと考えます。


この考えから常に「シンプル思考」を心がけます。

まず、レッスンでは元気よく、「明るく」あるように心がけます。

コーチが楽しくなければやはり気持ちは伝わりません。

淀んだ空気は鬱々としたものを与えてしまいます。

技術に関しても、悩んでしまうということは練習不足か。
それとも考え方が間違っているかのどちらかです。


ボールをよく見るとか、打点を前に取るとか、スイングが必要なショットはゆっくりでもラケットを止めない、ボレーなどは振らないと思うよりも握る動作を優先させます。

人を増やすためには、天文学的な数字の人たちにアプローチを心がけます。

もちろん一方でペルソナも頭に入れておきます。

ダブルスの陣形は半分を守る、基本はクロス、相手が攻撃しないなら前に、攻めてきたら少し後ろに、また常にボールを持っている相手のラケット面を見ることをそれぞれの状況にわけて一つのみ引き出しとして出すことを心がけます。

海外で世界のトッププレイヤーを育てたコーチに何名かお会いしましたが、必ずしも彼らがすべての生徒をプロに導けるわけではありません。

しかし、一方で、彼らの考え方は超シンプルでした。

ただし、アドバイスのタイミングが絶妙なのでしょう。

だからこそ、それぞれのベストプレーヤーを育て続けたのだと思います。

そして厳しく指摘されれば、上達するわけでもありません。

昭和の人間は私も好きで、厳しくあるべきだと考えますが、平成から令和にかけては〇〇ハラと言われている位です。

つまり、他を尊重しながら楽しみの中で愉しむことを見つけ出し、その中から厳しさを感じて乗り越えるのだと思います。

だからこそ、シンプルイズザベスト!なのでしょう。

つまり、どんな状況においても、物事をシンプルに考えることが重要です。

複雑な問題に直面した時、最も基本的な要素に焦点を当てることが解決への鍵となります。

日々の生活の中で、私たちはしばしば無意味な情報や無関係な事柄に振り回されがちです。

しかし、本当に大切なのは、目の前の課題に対して一つひとつ取り組むことです。

シンプルな思考は、心の負担を軽減し、より明確な視点をもたらします。

物事を複雑に考え過ぎずに、基本に立ち返ることで、私たちはより効果的に目標に向かって進むことができるのです。

シンプルイズザベスト、この言葉を胸に、日々の挑戦に立ち向かっていきましょう。

日々精進。