90歳を超える知恵と、一生の教訓

先日、私は人生の長旅を経験されている90歳を超える方と話す機会に恵まれました。

その出会いは、私にとって深い思索と自己省察の時間を与えてくれました。

私たち中年がしばしば陥る罠は自慢話、昔話、そして説教です。しかし、この大先輩の言葉は、そのようなものを遥かに超越していました。

「年の功より亀の甲」という言葉をしみじみと感じさせてくれる会話でした。

全ての言葉が穏やかで、優しさに溢れていました。
私たちはしばしば、年を取ることに恐れを感じがちですが、彼のような年の重ね方ができれば、その恐れも消え去るでしょう。

特に心に残ったのは、「行きたいと思ったらその時に行った方が良い」という言葉でした。そして、「やりたいことも同じだ」と続けました。

若いときは時間もお金も余裕がないと思いがちですが、人生は何が起こるかわかりません。

だから、その時その時を大切に生きることが重要なのです。この言葉は、将来への不安や迷いに対する強力な解答となり得ます。

また、金銭的なアドバイスとして、「年金は厚生年金をかけた方が良い」という具体的な助言もありました。

国民年金との違いを初めて理解できた瞬間でもありました。

若いときには、老後のことを深く考えないものですが、長生きする可能性を感じない人ほど、そうした未来に備えるべきだと語っていました。

この言葉は、まるで普通のことのように思えますが、歳を重ねた大先輩からのものであれば、それは金言以上の価値があります。


自然と心に「すぅーっ」と落とし込まれるこの一日の経験は、私にとって非常に意味深いものでした。

自分自身もこのような歳の重ね方をしていきたいと強く感じました。私たちが忘れがちなのは、年を重ねるということは単に歳を取ることではなく、経験と知恵を積み重ねることであり、それによって人生は豊かになるということです。

この出会いを通じて、私は人生の晩年に向けての心構えを新たにしました。

人生のどの段階にあっても、学び、成長し、そして何よりもその瞬間瞬間を大切に生きること。

これらはすべて、決して忘れてはならない大切な教訓なのだと思います。

日々精進。