偶然の産物を見落とさないために

「副産物を見落としていないか」

例えばバックボレーのドロップショット練習していた時に、気がついたらフォアボレーのドロップショット、のみならずスライスショットまで母が打てるようになった、なぜかスピンのラケットヘッドの回し方がきれいになったと言った記憶は無いでしょうか。

おそらく誰にでもAと言う物事に取り組んでいるうちに、Bと言うことができたり、できる兆しが出てきたりすることが少なくありません。

もっと大きな意味合いで言うと、すごくやんちゃな子がテニスを通じて「真剣になる」とは何かと言うのをレッスンの中の些細なしょうもない会話から、真面目なシチュエーションまで、様々なドラマの中で学ぶことがしばしあります。

これはほぼ大多数の人が実は獲得している物事なのですが、1つのことに固執してしまうがために気づかずにやり過ごしてしまう出来事です。

よく、努力をして結果が出ないと思い悩む人がいますが、実は違った方向で思いもよらない副産物を獲得していることがあります。

でも気づかないからせっかくの宝物をスポイルしてしまいます。

うまくいかないと思い悩む時こそ、角度を変えて物事を俯瞰してみると良いと思います。


かく言う私も、このスクールを任せていただけたことは実は副産物だったからです。

画一的な昔よがりのルールを完遂することが美徳とされている1部上場企業の傘下にある媒体。

スタッフこそ恵まれども、厳格なルールや決まった予定調和を余儀なくされる空間。

夢と理想ばかりに追われて熱苦しい思いを拒絶することなく受け入れてくれた前職の上司たちのおかげで紹介にあずかることができました。

テニススクールを自らの手で運営したいと切望して懇願していた30歳前後…猪突猛進で真っ向勝負でぶつかりすぎた時に見落としていたものが40歳手前になって仲間と共に現実のものとなりました。

皆様も、事の大小問わず、うまくいかないときは、角度を変えて別の視点で見ることをしてみてはいかがでしょうか?
きっと思いもよらない目から鱗ものの無形の財産がこれをしてることに気づくことでしょう。