テニススクール100年計画

物事を知りたいときはその全容を理解しようと多角的に視野を広げることが大切です。

私がテニスコーチを始めた時は良いレッスンをして、そのスクールでまず人気コーチになることをどうすればお客様に認めてもらうことができるか、どのようにすれば良いものにできるか、「コーチの目線」から物事を考えていました。

もちろんこの事はとても大事で、絶対に揺るぎのない必要不可欠なものなのだと思います。

しかし、私が始めさせていただいた、テニススクールが移転となり、お客様のレッスン料が上がり、コートが狭くなり、コーチの給料は変わらず、ボールの交換などの経費も削減され、テニスショップの縮小などが勧告されました。
人気が出始めた選手コースもコートの狭さの影響もあり閉鎖となってしまいました。


結局のところ増えた売り上げはどこに還元されたの?と言う疑問に駆られました。

一応経済学部で一般企業にも3年ほど勤めさしていただいていたので組織の構造を把握するにはそんなに時間がかかりませんでした。

結局のところ本部にそして株主に間接的に還元するためにその利益が分配されているのだと理解できました。

コートが以前のものよりも小さくなりテニスができると言うには首を縦に振ることができない狭さでした。

当時ブリヂストンさんのモニター契約をさせていただいた私は、イベント時にお見えになられた専属プロ元選手の方に「森くんこれ大丈夫なの?」と何度も聞かれたことを昨日のことのように思い出します。

このとき初めてテニススクールを運営するためには、ある程度現場サイドでやりたいことをさせてもらうためには親を選ばなければならないと言う事実に気づきました。
このとき初めてテニススクールを運営するためには、ある程度現場サイドでやりたいことをさせてもらうためには親を選ばなければならないと言う事実に気づきました。

例えば選手の育成はボランティアだと言われる側面があります。これは専門的なコーチを雇うにも費用がかかり、また実際のコストパフォーマンスが良くない理由からであり、利益追求型の資本主義社会において好まれるものではなかったりします。

1面あたりのコーチの配置は10人に対して1人、そもそも子供が10人いても違和感が少ないですが、大人が10人以上コートにいると精密機械のベルトコンベア状態、芋洗い状態の様相を呈します。

体のケアやトレーニング、大手には優秀なインストラクターが稀にいますが、テニスに精通している人間は多くいません。

しかしながらとても評判の良いテニススクールでも経営状態がうまくないところはどんどん淘汰されていきました。
私が知っている中でも近郊に3件もあります。

お客様の視点に立ちつつも1コーチとしての視点、経営者としての視点これらが三位一体となって初めてテニススクールと言うものが機能するということを学び始めたのが30代半ばでした。

少しずつ知識を知恵として、ときには失敗を繰り返しながら多くの方に支えていただきようやく今現在に至りました。

ただしスタートラインに立てただけと言う認識です。

気がつけばスタッフも一騎当千のどのスクールに行っても一番手の熱意のある、そして優しい人格を持つ付き合わせている実績のある人間が揃いました。

趣味でもガチでも教わる人間の熱意と思いに勝るものはありません。

しっかりと、あらゆる側面から内部外部問わず、対峙、対話、対応していきたいと思います。

多くの熱意あるお客様に支えられていることに感謝をしつつ、常にスタッフ一定精進して参りたいと思います。

いつもありがとうございます。