テニスの成長期に必要なメンタル▶︎脳の

試合に出始めると必ず【勝つ/負ける】があり、ポイントを【取る/取られる】が否応がなしに発生します。

そして必ず、勝つと正義!負けると悪!の如く多くの人達の評価の矢面に立たされます。

プロアマ問わずです。

一部は心無い人達の暴言だったりもしますが、その多くは目先の結果から悪意なく評価をしてしまいます。

そして、殆どの人が【今の段階での評価】を受け入れてしまいます。

正しいコーチングとは【未来あるべき姿】としてどうするのか?と言うアドバイスをする事です。
これは脳機能科学的なアプローチです。

結果は【過去】つまり、例え優勝であっても初戦敗退でもそれは【過去】の話であるため、正しいコーチングの解釈としては論じるべきではありません。

過去の中で論じるべき点は【次にどう生かすか】にあります。

先日、5-2からマッチポイントを握りながらもタイブレークで敗退した選手がいました。
(選手▶︎試合に出ているお客様)

付き合いもそこそこ長いので彼女の性格を知っている僕は敢えて話をしませんでした。
(その選手の性格にもよりますが自発的に話す、またはさりげなく仕向ける事が必要、良くあるのが雰囲気で話させる指導者や保護者▶︎これは選手に無理矢理【言葉】を見つけさせるため脳をポジティブに機能させません)

すると・・・

彼女:実は昨日試合で5-2から負けちゃいましたぁ。

コーチ:そうなんだ?勝てると思って緊張したの?

彼女:うーん、なんかサーブが緊張して入んなくなったのかな?なんかポイントが取れる気がしなくなったの。

コーチ:マッチポイントはあったの?

彼女:5-3で40-30あって、40-40まで行って、取られたかな。

コーチ:なるほど、ノーアドだったんだ?それは惜しかったね!

彼女:メンタルが弱いって後で言われたの・・

コーチ:まぁ、ノーアドだからね、次同じ場面の時に生かせればいいんじゃないかな?メンタルってのは一生懸命やったなら仕方ないよ、別に弱気なプレーだったんじゃないでしょう?

彼女:(少し元気になって)サーブはでも試合を通して良かったし、リターンも苦手で練習の時は上手くいかないんだけど、試合になると練習よりも上手く行くようになるの。

コーチ:じゃあ、次に挑戦だね!



しっかりお読み頂いてると少し矛盾に感じた方も少なくないと思います。

試合負けたよね?サーブもイマイチだって?

でも、本人の【本心】は出来ると感じてるんです、しかも、サーブもリターンも試合で上手く行くようになったと。

ポイントは
▶︎自分の言葉で発したこと
▶︎試合の中で成長点が見られたこと
▶︎きっかけを元に練習ができたこと


勿論、次の試合になってみないとわからないこともたくさんあります。簡単に成功するか、それとも同じことを繰り返すのか?それは次にならなければわかりません。
大切なのは【論点を明確にして積極的に取り組むこと】のみなのです。
そして、ネガティブな感情は排除しなければいけません。
少し脱線しますが、そもそもネガティブな感情とは周りから植え付けられるものだったりします。ただテニスが好きで試合に出てみたら、周りが勝ったり、ポイントを取るとポジティブな言葉を投げかけられ、その逆だとネガティブな言葉を雰囲気と一緒に投げかけられる、つまり試合に対してマイナスイメージのまま取り組んでしまう。

試合で緊張する!とか上手く行かない!ってのは本人が感じることで、取り組むことです。
これもネガティブ?では?と考える人もいるかも知れませんが、これは本人が【純粋に感じる】ものだから、寧ろポジティブだと捉える事ができます。

自分発信▶︎ポジティブ

他人発信▶︎ネガティブ

その後の練習ではサーブからのポイントを繰り返しましたが、40回ほどサーブをしてダブルフォルトは2回でした。
確率にして僅か5%、いつもの練習の半分以上の少なさでした。

脳は【思ったとおり】に機能する性質を持っています。
心は脳にあります。


ちょっと今日は、心理カウンセラーの視点も踏まえて、かつ、脳の機能を伝えながら真面目なblogになっちゃいました。

(YouTubeでテニスレッスン動画が閲覧でにます)

先日【ご質問】頂いた、ストロークのネットミスが多くなるのはどうしてでしょうか?にお答えしました。
手前味噌ですが、宜しければ^_^