目標を持つ事は本当に必要なのか?

「目標を持つ」という考え方は、多くの場面で推奨されます。確かに、目標を立て、それに向かって努力することは重要とされています。しかし、目標を持たなくても凄いと感じられる人や尊敬される人も存在します。そうした人たちの姿を見ると、無理に目標を立てる必要はないのではないか、と考えることも自然です。特に、目標を立てても結局のところ形だけになり、実際には何もしないまま終わるのであれば、それはただの自己満足で終わってしまう可能性があります。

その一方で、「Want to」、つまり自分が心から望むことややりたいことの重要性をよく話題にしています。

このWant toが基盤にあるとき、人は自然と行動に移る傾向があります。目標を無理に設定して「Have to(やらねばならない)」に変えてしまうよりも、Want toを基盤にした行動が、本質的な満足感や結果につながると感じます。

とはいえ、目標が特にない人であっても、結局のところ成功や成果を挙げる人にはある共通点が見られます。それは、「行動すること」と「今この瞬間をしっかりとやり抜くこと」です。目標があるかどうかにかかわらず、行動を続けることで、次第に自分の方向性が見えてきたり、自然と目標が形作られたりすることがあります。行動そのものが、結果的に目標を達成するための土台を築いているのです。

また、「今この瞬間をしっかりとやり抜く」という姿勢も、目標を達成する人たちに共通しています。目標に向かう過程では、しばしば現実に立ち返ることが求められます。日々の積み重ねが未来を作るという言葉がありますが、これは単なる精神論ではありません。目標を持つにしても持たないにしても、目の前の一つひとつの行動を丁寧にこなしていくことで、結果的に大きな成果につながるのです。

結局のところ、目標を持つかどうかは個人の自由です。しかし、行動をしない限り、何かを成し遂げることは難しいでしょう。重要なのは、「目標がなければならない」という固定観念を捨て、自分のWant toを基にしつつ、行動し続けることではないでしょうか。そしてその過程で、目標が自然と生まれるならば、それに向かって進むこともまた、ひとつの楽しみとなるでしょう。

テニスコーチに戻られるものは生徒さんのその先に大きな成功や目標があるのかもしれないしそうでないのかもしれない、ただ大切な事は毎回の目の前にあるテニスに没頭し、熱中できる何かを形而上的に伝えることなのだと強く感じます。