高度成長期の働き方と現在の働き方、そしてテニススクールの変化

 高度経済成長期における日本の働き方は、家族や国、未来のために自分の時間を削り、仕事に全力を注ぐことが求められていた時代ではないでしょうか。

この時代、長時間労働や休日出勤が常態化しており、結果を出すことが最優先だったように思います。仕事を通じて家族を支える責任感が強く、自己実現のための手段として仕事が重要視されていたのではないでしょうか。

そのため、個人の趣味やリフレッシュのための時間は二の次にされがちだったのかもしれません。


一方、趣味としてのテニスも同じく高度成長期には存在していたように思われますが、その多くが競技志向の強い側面を持っていたのではないでしょうか。限られた富裕層や競技者が、技術を磨くために通う場として機能していたようです。

それから暫くは特にテニススクールでは、教える側と教わる側の間に主従関係的な要素があったのではないでしょうか。

コーチが権威的な立場から厳しい指導を行い、生徒がそれに従うという関係が一般的だったように思われます。テニスは楽しむものというよりも、試合で勝つための技術を磨く場所であったのではないかと思います。

しかし、平成後期から令和にかけて、こうした働き方やテニススクールのあり方は大きく変わってきているのではないでしょうか。現在の働き方では、プライベートや個人の健康を重視しながら、仕事とのバランスを取ることが求められているのではないでしょうか。過去のように結果だけを求めるのではなく、過程そのものや、自分のペースで取り組むことが評価される時代になってきたと考えられます。働き方に対しても、充実感やリフレッシュのための時間を大切にし、心身のバランスを保つことが重視されるようになってきています。

テニススクールも、今では競技志向だけではなく、健康維持やリフレッシュを目的とする人々が多く利用しているように思います。コーチと生徒の関係も、昔のような主従関係から対等なパートナーとしての関係へと変わりつつあるのではないでしょうか。

もちろん、競技を目指す生徒もいますが、リフレッシュや楽しみながら成長を目指す生徒も増えているように感じられます。

また、これに合わせてスクールの環境も大きく改善され、快適な設備や柔軟なレッスンプログラムが提供されるようになり、幅広い層がテニスを楽しめるようになることに敏感にならなければならないし、そうなりつつあるのかも知れません!

このように考えると、仕事とテニススクールのあり方には、時代の変化に伴い共通点が見られるのではないでしょうか。

高度成長期には結果を重視する考え方が中心だった一方で、今では個々の充実感や成長のプロセスを大切にする考え方が広がっているように思います。

仕事でもテニスでも、リフレッシュしながら充実感を得ることが求められているのではないでしょうか。こうした変化は、仕事や趣味に対する現代の価値観の変化を反映しているといえるかもしれません。

日々精進。