人と付き合う、お酒と付き合う

最近、知人が「毎日お酒を浴びるように飲んでたら、一日中だるくてやる気が出ないし、仕事中もずっと倦怠感で疲れが取れないんだよね」って話していました。

でも、試しにお酒を飲まない日を続けてみたら、目覚めが全然違うって驚いてました。では、なぜお酒を控えるとこんなにも睡眠や体調に変化が出るのか、少し詳しく調べてみました。

お酒を飲むと眠くなって、簡単に寝られるような気がしますよね。でも実は、アルコールは睡眠の質にはあまり良くない影響を与えています。

飲んだ直後はリラックスして眠りにつきやすくなるんですが、夜中には浅い眠りを引き起こして、何度も目が覚めやすくなります。

これはアルコールの影響でレム睡眠と呼ばれる夢を見やすい浅い眠りが増え、深い眠り(ノンレム睡眠)が減ることで、脳や体の回復が十分に行われなくなるためです。

また、アルコールが分解されるときにできるアセトアルデヒドという物質も、体に悪さをします。

アセトアルデヒドはアルコールが代謝される過程で生まれますが、これが体内に残っていると、夜中に目が覚めやすくなったり、心拍数が上がったり、トイレが近くなったりします。その結果、睡眠が断続的になり、朝起きたときにスッキリしない感覚が残ることになります。

知人が実感したように、お酒を飲まない日が続くと、驚くほど睡眠の質が良くなります。

アルコールを控えることで、自然な睡眠サイクルが正常に戻り、深い眠りがしっかりと取れるようになります。

特に、ノンレム睡眠がしっかり取れると、脳や体の回復が促進されるので、朝の目覚めが爽快になり、一日を通してエネルギーが持続するようになります。簡単に言うと、「飲まない方が元気じゃん!」って実感できるわけです。

もちろん、付き合いだったり、本人の嗜好だったり、様々な場面でお酒を飲むことはあると思います。

ただ、例えばテニスのパフォーマンスを上げたい時や、試合の1週間前、あるいはちょっと体調がすぐれないときなどは、少し視点を変えて取り組んでみるのもいいかもしれません。

お酒の量や頻度を見直してみると、睡眠の質が上がって、日常のパフォーマンスもアップするかもしれません。お酒を飲む日でも、量を控えたり、寝る直前は避けるなど、少しの工夫で毎日がもっと楽になるかもしれません。ぜひ試してみてください!