40歳から意識する腎臓のケア方法

「腎臓は体の中で非常に重要な役割を果たしている臓器です」。

腎臓は肋骨の後ろ側にある握り拳ほどの大きさの臓器で、全身の細胞から血液によって運ばれてくる老廃物をふるいにかけ、不要なものを尿として排泄する役割を果たしています。

この重要な臓器が働かなくなると、命に関わる重大な問題が生じるのです。

「腎臓の働きが悪くなると老化が進む」と言われています。特に40代以降、食生活が乱れがちな男性は慢性腎臓病(CKD)になるリスクが高まります。

CKDは腎臓の機能が低下し、老化を早める可能性があります。腎臓の老化は体全体の老化を招くことがあるそうです。

「腎臓は40代から縮み始める」ことが知られています。腎臓の内部にはネフロンという血液を濾過するユニットがあり、1つの腎臓には約100万個のネフロンが存在します。しかし、40代を過ぎるとネフロンの数が減少し、腎臓の容積自体も小さくなっていきます。60代以降では、毎年16立方センチメートルずつ腎臓の容積が減少すると言われています。

「腎臓のケアが大切なのはCKDのリスクがあるから」です。CKDは、腎臓の機能が低下している状態を指し、進行すると人工透析が必要になることがあります。現在、日本では8人に1人がCKDであるとされています。特に、糖尿病や肥満などの生活習慣病が重なると、CKDの進行が早まり、人工透析が必要になるリスクが高まります。

「腎臓の健康を守るためには生活習慣の改善が必要です」。特に食生活が腎臓の健康に大きな影響を与えます。加工食品に多く含まれるリンの過剰摂取が問題です。動物実験では、血液中のリンが上昇すると老化が進むことが確認されています。

体内で余分なリンとカルシウムが結合してリン酸カルシウムが生成され、これが血管や尿細管を傷つけて慢性炎症を引き起こします。この慢性炎症が老化の原因になるのです。

「腎臓の老化を防ぐためには早期発見が重要です」。CKDの初期段階ではほとんど自覚症状がありません。そのため、定期的な血液検査と尿検査が重要です。血液検査ではクレアチニンという筋肉由来の老廃物の量を測定し、腎臓の濾過機能をチェックします。また、GFR(糸球体濾過率)という指標も用いられます。GFRはクレアチニン、年齢、性別から計算されるもので、腎臓の濾過機能を示します。

「腎臓の健康を守るための具体的な方法」について考えましょう。まず、加工食品の摂取を減らすことが大切です。加工食品にはリンが多く含まれているため、過剰摂取を避けることが重要です。
この点は僕も30歳半ばあたりから気にかけるようになりました。

次に、バランスの取れた食事を心がけましょう。野菜や果物を多く摂り、塩分や糖分の摂取を控えることで、腎臓への負担を軽減することができます。

「水分摂取も腎臓の健康に重要です」。適切な水分摂取は、腎臓が老廃物を効果的に排出するのを助けます。日常生活で意識的に水を飲むようにし、脱水を避けることが大切です。

体の若返りには代謝が必要です、スポーツをすること、適度な運動をする事はとても重要ですが、流した汗以上の純粋な水分を摂取することもとても大切になってきます。

ビールやコーヒーは当ブログでもよく触れていますが、水分摂取とカウントするのは避けていきましょう。


「適度な運動も腎臓の健康を保つために有効です」

運動は血液循環を良くし、全身の健康を維持するために重要です。無理のない範囲で、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動を日常生活に取り入れると良いでしょう。

「ストレス管理も腎臓の健康に影響を与えます」。過度なストレスは血圧を上昇させ、腎臓に負担をかけることがあります。リラックスする時間を持ち、ストレスを上手にコントロールする方法を見つけましょう。

以上のように、40歳から意識する腎臓のケアは、生活習慣の見直しから始まります。

定期的な検査を受け、食生活や運動習慣を整え、ストレスを管理することで、腎臓の健康を維持し、長寿を目指しましょう。

腎臓のケアを怠らず、大切にすることで、健康で充実した生活を送ることができます。

百病消滅、腎臓ケアも大切に!