しかし、そのプロセスの中で、大人が「横槍」を入れることで自己を否定された気持ちになり、やる気が損なわれてしまうことがあります。
大人の現場においても第三者が同様のことをしてしまいます。
例えば、話が盛り上がっているときに、周りの空気とは反対のことをする人や、スポットライトが他の人に当たっているのに自分の話を切り出す人もいます。
こうした行動も、自己肯定感の低さから来ているのかもしれません。
自己肯定感と言うと自分の中で成立すると思いがちですが、「社会」においては人と人が密に関わっていくため、第三者の評価も無視できません。
自己と他者の間にせめぎ合いがあり、そのコミュニティでの「結果」が存在します。相手をプラスの渦に巻き込める自己肯定感のエネルギーを培う必要があります。
自己肯定感を高めるためには、やりたいことをやらせてあげることが大切です。
壁にぶつかったときに、ポジティブな言葉をかける。この繰り返しが、自己肯定感を育むのです。スポーツでも学問でも同じです。
ただし、無駄に褒めるのではなく、時にはその人の悪い点を指摘し、次のステップを歩ませることが重要です。人格とは切り離してフィードバックをすることで、自己肯定感を損なうことなく成長を促せます。
例えば、テニスがそこそこ上手でも、ボール拾いが適当だったり、初球ミスが多かったり、気持ちに左右されたプレーをすることがあります。
また、時間にギリギリであれば、時間の概念の欠如を示しているかもしれません。
こうした間接的なところを指摘することで、歩んできた道を肯定しつつ、足りないものを補う手を差し伸べることができます。
自己肯定感とは、本人がやりたいことを突き詰めた結果、自然と養えるものだと思います。
自己肯定感は言葉にするものではなく、実際の行動と経験を通じて育まれるものです。
メディアで頻繁に取り上げられることで、その重要性が認識される一方で、言葉にするだけでは自己肯定感は高まりません。
日々の小さな成功体験や他者とのつながりを通じて、自分自身を理解し、受け入れるプロセスが必要です。
例えば、小さな成功体験を積み重ねることが自己肯定感を高めるために有効です。
私自身の経験から、小テストで追試になったとしても最終的には合格点を獲得したことや、クレーンゲームでお気に入りのアイテムを獲得したことが挙げられます。
特に、これらの過程で応援してくれる人がいたことが大きな支えになりました。
友人や家族の心からの「頑張れ」という言葉や、小さな成功を共に喜んでくれる存在が、自己肯定感を高める大きな力になります。
また、自己肯定感を高めるための方法として、日常生活の中での小さな成功体験を重ねることが大切です。
例えば、毎朝のランニングを続けることや、料理の新しいレシピに挑戦して成功することなど、身近な目標を達成することで自己肯定感は徐々に育まれます。
皆勤賞、精勤賞、習い事を休まずに行く、でも良いでしょう。
これによって、自分の努力が成果を生むという実感を得ることができ、自信を深めることができます。
やりたいことに対して自分の全力を尽くすこと、その中での失敗や成功を経験し、他者からのフィードバックを受けながら成長すること。
これが、自己肯定感を本当に高めるための鍵だと思います。言葉に頼らず、行動と経験を通じて自己肯定感を築いていくことが、本当に重要なのです。
加えて、他者からのフィードバックだけでなく、自分自身に対する肯定的な言葉や態度も自己肯定感を高めるためには欠かせません。
自分の努力や成果を認め、自分に対して優しくすることで、自己肯定感はより一層深まります。
結局のところ、自己肯定感は自分と他者との関係性の中で育まれるものなのです。
家の中にいても、インターネットがある限り、他者とどこかでつながっているのですから。