お節介と感謝の違い、年を重ねるにつれて

僕は生まれてこの方、祖父の寵愛から始まり、今に至るまで多くの年長者にお世話になってきた。

関わる人が増えてくると、頭の中が「疑問符???」でいっぱいになる人たちにも遭遇してきた。

そんな時、ふと考えた。
もう知命が目の前に差し迫っている。
自分も「高齢者」に近づいているからなのかも知れない。

子供の頃、20歳の自分を思い浮かべた時のような「期待」と「不安」が混同したような試行錯誤の中、2回目の将来にあるべき必要な姿を過去の経験からその差を考えてみた。


年齢を重ねると、人は自然と他人に対してお節介になることがあります。

しかし、同じ行動でも場合によっては感謝されることもあります。

この違いは何なのでしょうか。お節介が迷惑と感じられる場合と、感謝される場合の違いについて考えてみたいと思います。

まず、お節介になりやすい理由の一つに、経験の積み重ねがあります。

多くの経験を経ることで、豊富な知識や洞察力を得ることができます。

この知識や洞察力を他人と共有したいという気持ちが強くなり、結果としてアドバイスや助言をすることが増えるのです。

自分が過去に経験した困難や失敗から学んだ教訓を他人に伝えることで、同じ過ちを避けさせたいという善意が動機となっています。

しかし、この善意が過剰になると、相手にとっては迷惑と感じられることがあります。

特に、若い世代にとっては自立心が強く、他人からの干渉を避けたいという気持ちが強いため、過度なお節介は逆効果になります。

ここで大切なのは、相手の立場や気持ちを理解し、適度な距離感を保つことです。

一方で、感謝される助言やサポートとは、相手のニーズをしっかりと理解した上で行われるものです。

まずは相手の話をよく聞き、何を求めているのかを把握することが重要です。

そして、相手が必要とするタイミングで適切な助言を提供することで、その行為が感謝されるのです。

また、保護者的な心理もお節介になる一因です。

年齢を重ねると、自然と保護者的な心理が強くなります。

これは、自分の子供や孫だけでなく、若い世代全般に対しても同様です。

彼らが安全で幸せに暮らせるように、自分の知恵や経験を活かして助けたいという願いが生まれるのです。

しかし、この保護者的なアプローチも、相手の自立心を尊重しない限り、感謝されるどころか迷惑と感じられてしまいます。

相手の意見を尊重し、必要なときにだけ助けを提供することで、相手の自立を促すことができます。

社会的つながりの重要性も、年を重ねるにつれて強く感じるようになります。

高齢になると、社会的なつながりがより重要になります。

孤独感を避けるために、他人と関わる機会を積極的に求めるようになります。

お節介を焼くことで、他人と関わり、絆を深めることができると感じるのです。

しかし、このつながりを深めるためには、相手の感情や状況を理解し、適切なサポートを提供することが重要です。

過度なお節介ではなく、相手が本当に必要とする助けを提供することで、その行為は感謝されるものとなります。

ネガティブな関わり合いではなく、陽気でポジティブな関係性が境界線となることだと思います。

リタイアメント後の時間の余裕も、一因です。

仕事の忙しさから解放されると、自分の時間を他人のために使う余裕が生まれます。

これが、お節介の一因となることがあります。

しかし、ここでも重要なのは、相手のニーズを理解し、適切な形で助けを提供することです。


お節介が感謝される行動に変わるために

1. 相手の意見を尊重する: まずは相手の話をよく聞き、彼らが求める助けやアドバイスを理解することが大切です。

2. 必要なときにだけ助けを提供する**: 相手が求めたときにだけアドバイスや助けを提供することで、お節介が過度にならないようにする。

3. 自身の経験を共有する方法を考える: 自分の経験を共有する際には、押し付けるのではなく、参考程度に話すよう心がける。


このように、年齢を重ねることでお節介になりやすくなる背景には、経験や知識の共有、保護者的な心理、社会的つながりの重要性、時間の余裕などがあります。

そして、相手に対する尊重を忘れずに適切なバランスを取ることが、感謝される行動となるのです。

これができるかどうかで、お節介が迷惑と感じられるか、感謝されるかの違いが生まれるのではないでしょうか。


一方通行な会話や向こう見ずなコミュニケーションではなく、相手の立場を理解し、尊重することが、年を重ねても良好な人間関係を築く鍵となります。

整理してみると自分のことをサポートしてくれた歳上の方たちは何と紳士淑女的で華麗な振る舞いだと改めて感じざるを得ませんでした。

来るべき日に向かって、しっかりと日々の精進を掴まえて行きたいと思います。