心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」

名越康文さんは、近畿大学医学部を卒業後、大阪府立中宮病院(現在の大阪精神医療センター)で精神科医としてのキャリアをスタートさせました。

専門は思春期精神医学と精神療法で、高野山大学、相愛大学、龍谷大学の客員教授を務めています。メディアにも頻繁に登場し、心理学や精神医学に関する知識を一般の人々に広める活動を行っています。

先日紹介した甲野善紀先生の本で紹介が少しあり、興味を持ちました。

心理学や脳科学のhow to 本や自己啓発本などがありますが、この一冊は全ての真理を集約しているのではないかと言うくらいわかりやすく、ためになる本でした。

タイトルだけ見ると病んでる人、とか病気の人が読むようなイメージやネガティブな思考を回避したい人をターゲットにしている雰囲気もありますが、中村天風先生や苫米地英人先生の啓蒙されていることを別の視点から捉えているポジティブ感じがしました。

内容もわかりやすく、お医者さんの経験値から具体策が提案されているのも魅力的だと思います。

名越康文さんが日常生活で感じるストレスや心の重さを軽減するための心理学的アプローチを紹介する本です。

この本では、心が軽くなる瞬間をもたらす具体的なテクニックや考え方が示されています。

自分の感情や思考のパターンを認識することが心の軽さを得る第一歩であると説いています。

彼は、意識的な呼吸法やマインドフルネス、ポジティブな自己対話などの方法を紹介しています。

意識的な呼吸法では、深い呼吸をすることで心を落ち着ける方法を解説し、特に腹式呼吸を推奨しています。

マインドフルネスは、現在の瞬間に集中し、過去や未来への不安を手放す技法であり、これによってストレスを軽減し、心の軽さを感じることができます。

ポジティブな自己対話は、否定的な自己評価を改め、自己肯定感を高めるための方法です。

また、リラックス法として音楽や自然の中で過ごす時間を取り入れることが推奨されています。

人とのつながりも重要で、信頼できる人との対話や交流を通じて心の重さを軽減し、孤独感を和らげることができると説いています。

この本は臨床経験や研究に基づいて書かれており、実践的なアドバイスが豊富に含まれています。

読者はこれらの方法を日常生活に取り入れることで、心の健康を保ち、より充実した生活を送るためのヒントを得ることができます。

精神科医としての豊富な経験と知識を持ち、様々なメディアを通じて多くの人々に心理学や精神医学の重要性を伝えています。

『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』は、心の健康を保つための実践的なガイドとして、多くの読者に役立つ内容が詰まった一冊です。

彼の著書を通じて、日常のストレスを軽減し、心豊かに生きるためのヒントを見つけることができるでしょう。

逆に言えば、心が豊かでハッピーな人たちは本書に書かれていることを自然と実践出来ているのだと思います。

全ての人にお薦めできる逸冊です。