人生を7割で生きる意味を学ぶ

コピーライターの糸井重里さんのコラムを読んだ時に無意識で共感してしまった。

現代人の1日の情報量は江戸時代の1年分、平安時代の一生分だと言う…。

確かに便利になったし、Uber eatsやAmazon、楽天、Netflixに Apple Music、YouTubeにInstagram、オンラインゲームやLINEがあればほぼ一生家にいることだってできる。

でも、あらためて情報量は莫大だけど無意識のうちに色々なものを処理していることに気づく。

そんな彼は3割減らして7割で生活をする生活を始めたという。

たしかに、知識をどれだけ得ても「知恵」にならなければその価値を得ることはないし、役にたつことは一生ないかも知れない。

とりとめのないやり取りをすることは「所属欲求」や「承認欲求」を満たすかも知れないけれど、ネガティブな蓄積は体にも害を及ぼしかねない。

関わる人たちが多くなってきて理解し始めたこと、必ずしも関わる全員がいつも元気なわけではないと言うことを身をもって理解し始めたのが30歳を過ぎたあたりだ。

仕事である得意先と良い話ができたと希望に満ち溢れている時に別の得意先からどうでも良いような内容の話をされることもある。

こちらの責任の所在があればまだしも「それはお宅よやるべき仕事でしょう?」と言いたくなる時も少なからずある。

友達と楽しくおしゃべりをしていても、他の友達が妬んだり、羨ましがることもある。

子供がいればその周りの出来事に青天の霹靂のごとく翻弄されることもある。

結婚していればお互いのフィールドでの喜怒哀楽が起こるし、家族の規模が何親等にも及べばさらにその確率は増えていく。

どこまでを切ってどこまでと関わるかも必要になってくることだろう。

しかし、ここで大切なのは自分自身の「無駄」を省いていかに陽気に過ごすことだと思う。

自分が不幸だと言う人は常にネガティブな事件が付きまとう。

それは常日頃から憂鬱に引っ張られるからである。

よくあるのは、〇〇さんが〇〇だってと非建設的なことを第3者に対して悪気もなく言う人たち。

今日のプレーがどうだったとか、あの人のアレが気に食わないとか、直接的ならまだしも当人が直接的な被害を受けたわけでもないのに誰かの話を槍玉にあげてしまう。

特に他人のマイナスなことをさらに広げると言うことは負のエネルギーを増加させて自分に返ってくると言う事実を知らないからだ。

しかも第3者にも関わらずだ。

逆にいつも明るく、テンション高い人は良い話や良い人がやってくる。

これは運とか縁が生まれつき良いわけではなく、その人の行動が良いものを引き寄せるからである。

確かに長い間コーチをしてきたが、結局のところ、ダメだしよりも、褒めることが最終的には大きな成功へとつながる。

特に指摘をするよりもこの点を伸ばして、ここをこういう風にした方がと言う建設的なものこそが勝利の秘訣である。

これは海外でトップ選手を輩出したコーチたちから学ぶことができた。

でも、なかなかこういうマインドに行き着くことができない人たちもいる。

僕もその1人であった。

だからこそ、最近、3割余計なことをするのをやめた。流石に仕事を放棄するわけには行かないし、好きで始めたテニスの仕事は本質的に大好きである。

では、何を省いていったのか、それは「仕事以外での携帯の使用」 である。

ゲームはもちろん、心の通った仲間以外は、必要最小限に抑えると言うこと、スマホをひらくと色々な情報が入ってくる。

よりパーソナライズされたAIが日常を侵食することも少なくない。

そうすることで、脳がクリエイティブに働き、周りの世界が広く感じることができるようになった。

結果として、運気がさらにupした。

スポーツにおいても、現状においても、教育は詰め込まないほうがよかったりする。

そんな7割生活を実践して気づいたのは、必要な時に必要なだけ力を入れることができるようになったということだ。

全てに全力を注ぐのではなく、時には手を抜くこと(無駄を省くこと)で、本当に大切なことに集中できるようになります。

これは仕事だけでなく、人間関係や趣味においても同じことが言えます。

この「7割ルール」を通じて、私は多くの人が持つ完璧を求めるプレッシャーから解放され、より充実した日々を送ることができるようになりました。

さらに、この余裕がある生活が、意外なほど多くの創造的なアイデアを生み、新たなチャンスを引き寄せるのです。

皆さんも、何かに追われる日々から少し距離を置き、自分自身にとって本当に大切なことが何かを見つめ直してみてはいかがでしょうか?

7割の努力で、人生の質を高めることができるかもしれません。そうすれば、心にも余裕が生まれ、日々の生活がより豊かなものになるはずです。

日々精進。