『生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉』 - 日野原重明

和歌山県で知人に紹介されたとても温厚な優しい方がたまたま聖路加病院にも勤務されていた経験があったことと先日ご紹介した武田双雲先生の書籍中の紹介を通じて読むに至りました。

日野原重明先生の『生きていくあなたへ』は、私にとって単なる一冊の書籍以上のものでした。

この本は先生自身ではなく先生のことを慕われている方がどうしても出版させて欲しいと言ったところから発行に至ったようです。


この本は、105歳の生涯を全うした日野原先生が、人生の最終章にあたり、社会への深い貢献と彼自身の生き様を語るものです。

日野原先生は、聖路加国際病院の院長として、医療分野における多大な貢献をしました。

特に彼が推進した生活習慣病の予防や人間ドックの普及は、日本の医療制度において重要な変革をもたらしました。

彼の生き様は、多くの男性が理想とする憧れの姿であり、その生き方は年齢を重ねるごとによりエネルギッシュになっていったことが感じられます。

私は普段、お風呂で本を読むことが多いのですが、この本だけは特別な扱いをせざるを得ませんでした。

風呂から上がるときにいつものように「ポンっ」と本を放るのではなく、丁寧に置かなければならないほど、この本には特別なエネルギーと敬意を払いたくなる何かが宿っているように感じられました。

彼の生への活力や死への恐怖に対する姿勢は、どんな状況においても諦めない強い意志を感じさせ、些細なことに逡巡している自分自身を反省させられました。

日野原先生のクリスチャンとしての信仰は、彼の人生観において重要な要素であり、私自身も共感を覚えました。彼のような偉大な人物の存在は、人類全体にとっての宝であると感じます。

テニスコーチとしての自負を持ちつつ、この世に生を受けた意味を求め、自分探しの旅を続ける決意を新たにしました。

本書の中で、特に心に残ったのは「人生自分探しの旅だ」という言葉です。

これは、生きることの本質を突き詰め、終わりのない探求の重要性を示しています。

日野原先生の最後の言葉は、特に読む価値があります。彼の深い洞察と豊かな経験が凝縮されており、人生における多くの教訓を提供してくれます。

日々精進を続ける中で、この本は生きる意味を見つける手助けとなること間違いなしです。

多くの人に読んでほしい、心に残る一冊であり、逸品であると確信しています。

生きていくあなたへ、日野原重明先生の言葉を通じて、新たな人生の扉を開くきっかけを見つけることができるでしょう。

この書籍は、生きることの喜び、困難、恐れ、そして希望についての深い洞察を提供します。

日野原先生の言葉は、私たちの心の中に永遠に響き続けることでしょう。

特に印象深かったのは、日野原先生の人生観を反映した最終章の文章です。

彼の人生の教訓は、読者一人ひとりに異なる影響を与え、自己発見と成長の道を照らし出すでしょう。

その言葉には、生きることの意義と、人間としての成熟についての深い考察が含まれています。

この本を読んだ後、私は自身の日常生活やキャリアにおいて、より意識的な選択をするようになりました。

日野原先生の教えは、たかがテニスコーチであっても、されどテニスコーチである私自身にとって、この世に生を受けた意味を再考する契機となりました。

『生きていくあなたへ』は、日野原重明先生の豊かな経験と智慧が詰まった、まさに逸品と言える一冊です。

この本を手に取るすべての人々に、新たな視点と深い洞察を提供し、人生の多様な道を歩む際の指針となることでしょう。

それゆえに、広く多くの方々にこの一冊を手にとっていただきたいと心から願っています。日野原先生の最後の言葉は、特に心に残り、読む者の心に深く刻まれることでしょう。

日々の大いなる精進を続けながら、この本から得た教訓を活かし、より豊かな人生を歩むための励みとします。