京都大学にて3000億以上の人間の行動パターンを分析した著者が、初めての著書であることが特筆されています。
本書は特に、1対1の会話は得意でも、人数が増えると話しにくくなるという問題に焦点を当てています。
感想として、この本は複数人でのコミュニケーションが必要な場面で非常に役立つと感じました。
特に、具体的なコミュニケーションの技術について、心理学や脳科学の観点から詳しく解説されており、その内容は深く考察されている印象を受けます。
著者自身が娘さんの事故をきっかけに脳科学を学んだ背景があり、その実体験に基づくアプローチはリアリティを持って伝わってきます。
一方で、個人的な感想としては、1対1のコミュニケーションを最も効果的だと考えているため、当初は本書から多くを学ぶつもりはありませんでした。
しかし、実際に読み進めると、複数人数でのコミュニケーションが避けられない状況において、非常に参考になる内容であることがわかりました。
特に、4人以上のグループで会話が難しくなる問題についての解決策は、実践的で具体的なものであり、多くの読者にとって有用だと思います。
全体として、この本は「集団でのコミュニケーションが苦手」という一般的な問題に対して、実証的かつ感情を交えたアプローチを提供しています。
読者には、この本がコミュニケーションスキルを高めるための有益なツールとなることでしょう。