ネガティブからポジティブへの変遷

幼稚園の頃、僕の心の中はシンプルだった。日が昇れば楽しい遊びが待っており、「ネガティブ」や「ポジティブ」といった言葉の意味など、まだ知らなかった。

小学生になると、不安や疑念が心を支配するようになった。「友達をどうやって作るのか」「僕は嫌われているのではないか」という思いが、日々の生活を重くさせていた。

中学時代、友人関係や異性との関係、そして先輩との距離感に悩む日々が続いた。それまでの明るさが失われ、暗闇の中を彷徨っているような感覚が僕を取り囲んでいた。

高校に進学し、馬鹿を賢くする進学校での学びを経て、大学現役合格の道を切り開いた。頭の良くない僕が、多くの汗と涙を流してこの成果を手に入れたことは、自信を持って言える誇りだった。

そして、大学時代。彼女との出会いが僕の人生を大きく変えてくれた。実は、彼女と初めてデートをした日、彼女は僕にとって信じられないことを打ち明けてくれた。彼女の明るさや前向きな態度は、実は大きな試練を乗り越えてきた結果だったのだ。彼女のストーリーを聞くうち、僕の周りを見る目が変わっていった。誰もが何らかの悩みや困難を抱えて生きていることを理解し、僕自身がポジティブになることができた。

社会人としての日々。新しい環境、仕事のプレッシャー、そして、ある日突然の親戚のおばさんの訃報。彼女の亡骸を目の当たりにした瞬間、僕の心の中で何かが変わった。人生のはかなさ、その価値、そしてやりたいことを思い切ってやり遂げる大切さを実感。その日から、僕は人生を前向きに、そして全力で生きる決意を固めたのだった。

30歳を超え、人生のいくつかの大切な瞬間を迎える中で、僕はあることに気が付いた。それは、実は厳しいという評判だった祖父が、孫である僕のことをそれまでとは別人のように溺愛していたこと。彼のその愛情深い眼差しが、僕のポジティブ思考の土台となっていたのだ。祖父の愛情は、僕がどれほど困難な時期を迎えても、常に背中を押してくれる力となっていた。