嫌われた監督/鈴木忠平

尊敬する知人、悪友?、人生飲み仲間?からいただいた本でした。

落合博満と言う名選手であり、名将について書かれた本です。

内容は中日ドラゴンズの監督を引き受けてから8年間、いろいろな選手の目線から落合と言う人物について語られています。

日本一を決める大会日本シリーズで、史上初のパーフェクト試合を目前にして山井投手を交代させた話は、当時あらゆるメディアが取り上げていました。

個人的には尊敬する故野村克也監督との対談で、めちゃくちゃタメ口で話してたから、あまり印象は良くなかったのですが、読んでいくうちに、彼の魅力に気づくことができました。

プロフェッショナルの世界、勝ってこそ評価される厳しい世界。

選手に嫌われようが周りにネガティブなイメージを報道されてもお構いなし。

星野仙一さんとは真逆の姿勢でガラッと体制を変えたことも驚きでした。


勝つために何が必要なのか?いい人で居ることよりも結果を追い求めてプロフェッショナルをとことんまで突き詰めた彼の姿勢は並大抵の覚悟では続けることができないと思いました。

人は、本当のことを言われると怒ると言われますが、彼の先見の明生鋭かったし、結果として、選手を成長させたことからも、監督としての大切なものを学ぶことができました。

プロフェッショナルの「仕事」であれば嫌われるとか好かれるではなく「求められた結果を出す」と言うことの大切さ、孤独と孤高の狭間で1人打ちひしがれないといけないと言う奥深さも学びました。


よく子供で「プロになりたい」と言う子がいるけれども、段階に応じて「結果を求められる厳しさ」を伝える必要も出てくると思います。

例えば、自分のスケジュール管理ができなかったり、トレーニングを触ったり、練習ができたになったり…

もちろん、もし彼がテニスコーチであれば、即刻、波紋になることでしょう。笑

ジュニアにおいては、高校生位までが自己管理の最終LINEだと思います。
しかし、小学生でも上に行く子達で大人になっても最後まで残るような子たちは幼少期から当たり前のことのようにできています。


嫌われる勇気…

彼が任期満了で続投打ち切りとオーナーから通告されたシーズン、最後の試合あたりで選手たちと無言で心が打ち解けあう様子は感動的でした。

野球に興味がない方でも、人生の教科書として読んでみると、結構面白い内容になっています。

よろしければご参考ください!