奇跡の社会科学

経済学のすべての基本が詰まっていると言う内容です。

いわゆる経済学の元祖とも言える傑物たちの「原典」をわかりやすく、それぞれの理論についてまとめられたものになっています。

経済学部経済学科出身だったのに名前だけ知っていてほぼ情報皆無な恥ずかしい僕でした。

ケインズやマキャベリ、マックスウェーバーなど多くの有名人の理論を知ることができます。

正直、学生の時分は名だたる先生方の理論なんて、知識としていたところで、何の意味もないと思い避けてきましたが、正直恥ずかしいと思い、たまたま書店で見かけたとき衝動買いしたのがきっかけでした。

2022年に発刊されているため、現在の社会情勢も踏まえつつ話をされているので非常に興味深いです。そして何事においても「基礎的な考え方」いや「原点」を知ることが大切だと痛感しました。

テニスをするときに、ラケットとボールとちゃんとしたインストラクターが必要なように、日本の経済や政府の政策に文句を言うまえにいちど読んでみることも必要なのではないかと思わされる程でした。

会社経営や組織を運営していく際にも、これの理論は通用するものがたくさんあると思いますし、何よりもそれぞれの学者さん達が今現在においても、それぞれの理論がほとんど通用していると言う点では特に感銘を受けました。

デュルゲームの自殺論は特に興味深く、個人の感情以外に社会情勢によって人間が生きる価値を見いだす可能性を持ったり持たなかったりすると言った具体的な事実に基づく視点は勉強になりました。


どれだけ世の中が便利になって発達したとしても、結局の頃所人と人と言う交わりは変わらないと思います。

テニススクールをさらに楽しく、愉しいものにしていくためにも、役にたつ作品だと思います。

個人的には45歳にもなって、こんなこともあったのかと言うことが恥ずかしさとなり、読み終えた頃には恍惚とした快楽に似たものに転換されました。

思春期の子たちで、少し読書が好きであれば読んでおいて損はないとも思いました。

宜しければ!