志村流〜当たり前のことができれば、仕事も人生を絶対に成功する

数少ない志村けんが語っている本の1冊です。

残念ながら、コロナを罹患されたのが原因となり、他界されましたが、誤解を恐れずに伝えるとしたら「あっぱれな男の生き様!」だったと思います。

本書の感想からは少しずつしますが、最近平均寿命の半分大きく超えてしまった私としては「生き様」が男として大切ではないのかと思ってしまいます。

最近では「キングダム」昔には「北斗の拳」が男の生き様のバイブルとしてあげることができます。

自分がどのようにあるべきなのか?
世界に一石を投じることができるのか?
その一石は少しでも波紋を広げることができたのか?

…と、大言壮語を言い放ちつつも、やはり自分自身が満足のできる生き方を完遂した先にしか見えてくる事はないと気づき始めました。


売れない時代から、大御所となった時代までの彼自身の考えや、事実に基づくエピソードなどを暴露されているので、とても親近感のある、そしてためになるお話でした。

僕自身は彼の名前も知って、いましたし、面白いなぁと思っていただけで心酔まではしていませんでした。

しかし、いつもどこか頭の片隅に、彼自身の持ちネタや、存在感が残っていました。

つまり、熱狂的なファンから興味がそんなにない人たちまでを虜にしていたと言う点からも、彼のカリスマ性とその大いなる魅力に興味を持ちました。


本書の内容は、特に自分自身がすごいぞと言うことも語らず、等身大でどちらかと言うと「小心者」にカテゴライズされると話していた点が興味深かったです。

しかし、一方で、「芸人」としての彼は、とても自分自身の矜持を持っていて、はっきりした価値観を堅持している点は驚きを隠せませんでしたし、だからこそ成功することができたのだと思いました。


北と南、北極と南極、プラスとマイナス、陰と陽があるように何かに入れている人は「ONとOFF」がとりわけはっきりしているのだと学ぶことができました。

少し有名な話でタカアンドトシが「欧米か!」の他のネタで悩んだ話で「ひとつを極めろ」と彼が諭したエピソードがありますが、彼自身の信念を学ぶこともできる本です。

北斗の拳では、ラオウかサウザーにキングダムでは王騎か廉頗のような生き方を真似ぶと共に彼のような矜持を持って人生にこだわっていきたいと感じた逸作です!