この世界の問い方

尊敬する方のお一人から教えていただき、昨年から読むようになった大澤真幸先生の本。

難しい本は内容的に理解が難しいため、敬遠しがちだったのですが、この先生の方が不思議と読み、進めば進むほど頭の中で理解できると言う卓越した表現力だと思わされるようになり、大澤先生のシリーズは少しずつを読み始めるようになりました。


①ロシアのウクライナ侵攻

②中国と権威主義的資本主義

③ベーシックインカムとその向こう側

④アメリカの変質
〜バイデンの勝利とBLMが意味すること

⑤日本国憲法の特質


上記5つをテーマに日本人の将来的な理想的姿や対応について書かれています。

正直、ミクロ的には、何の問題も関係ないと思いがちですが、色々と仕事にも応用できますし、なぜこのような事、例えばロシアがウクライナを攻撃する意味やなぜ中国が経済大国として成長し続けているのか?
民主主義と社会主義は対立関係にあるのですが「資本主義」は両方に適用することができるのだと初めて気づきました。

誰かボスを決めて、その下で取り仕切ると実はうまく機能するといったお話や今後の資本主義はどのようになっていくのか?

日本の将来について意見を述べられているのも興味深いものでした。

今、話題のベーシックインカムの可否やその内容も面白かったですし、日本国憲法について「憲法9条」が蹂躙されていると言う独特な表現と解説はなるほどと感じました。


社会に生活していく上で「大は小を兼ねる」のではないか?
この本を読むことで、テニススクールにおいて、どう言う運営で、どう言う指導で、どんな価値観でやるべきなのか?…と言うところまでは行きませんが、何かひとつの多くの人たちが求めてる「パズルのピース」を垣間見ることができました。


YouTubeやネットニュースもいいと思いますが、今後の日本の考えてくれる、自分の人生を振り返るで、国内んであれば、読んでみても損はない逸冊だと思いました。