14歳からの社会学

先日、暴漢に襲われて話題になった「宮台真司」さんの書かれた本。

当時、自身の娘さんが2歳の時に娘のために書かれた本だとも言われています。

僕らの世代は東大卒のナンパ師と言うイメージが強く残りますが現代に一石を投じる優秀な社会学者だと思います。

思春期の子に読ませたい一冊であると同時に我々大人たちが子供との接し方に戸惑った時に読むべき一冊でもあると思います。

ネットの普及、特にパソコンからスマホが主流になってからは時代の変化が早く、価値観や考え方、「常識」さえもが変わり続けていると感じます。

テニススクールも大手の画一的な手法がそろそろ令和時代には通用しなくなったきてるのではないかと思います。

昭和、平成、令和…3世代が入り混じっり、平成の価値観を理解できない我々世代の大人は「老害」となる可能性が出てきます。

特に子供の価値観はもはや「千差万別」「種々多様」を極めています。

僕がコーチを始めた頃は「テニスの王子様ブーム」、ダンススクールも体操教室も、フットサルさえまだスポーツ事業の片隅でマイナー扱いでした。

しかし、今は逆転現象が起こっています。


学校と癒着?否、学校文化に溶け込んでいる水泳は爆発的な収益までいかなくともそれなりの利益を得続けることはカリキュラムが変わらない限りは安定することだと思います。

現に、テニスのジュニアたちはほとんどがテニスの良さを理解している親御さんから「きっかけ」を得ています。

テニスが生涯スポーツであり、健康的で、社交的で、老化防止になると言うスポーツにおける多くのメリットをあると無知な他人に説いたとしても「理解」に及ぶことは我々が「主体」である以上は少ないことでしょう。

そして何よりも本当に「興味を持つ」に至るまでは子供達の悩み事や気づいていない負の感情を正に転換して「自己肯定感を育む」必要があります。

特に真面目な子や、優しい子、恥ずかしがり屋の子、引っ込み思案な子かつ一生懸命であれば彼ら(彼女ら)のモヤモヤを解決してあげる必要もあります。

20年目となると今まで多くの「秘密」を打ち明けられることがありました。

子供は大人よりも「感性」が豊かです。

だからこそ、迷って間違った道に進まないためにも「不安」と向き合って「自己解決」できるようになる必要があります。

特に「競争」「理解」「感染」の動機の違いや「理解」と「承認」の意味。

「期待水準」と「願望水準」については画一的な大人の押し付けにより混同している子供達が増える傾向にあることにも気付かされます。

「行為功利主義」と「規則功利主義」なんかは何となく知ってはいましたが初めて腑に落ちる結果を学ぶことができました。

この文章を書いた次の瞬間から価値観の「優先順位」が変わり始めるかも知れません。

しかしながら、この本にはこれからの「生き方」のヒントが多く示唆されています。

YouTubeなどでは過激な発言で物議を醸し出し賛否が大きく分かれる人物かも知れませんが、彼の生い立ちと敬意を知ると共感できる点が多々あると思います。