「承認」と「尊厳」から遠ざかる子供たち

大人になる過程で子供たちは「承認」されることで「尊厳」を得ます。

これを繰り返していくことで、周りとの協調を獲得したり、自分のコミュニティーを確立していきます。


しかしながら、なぜうまくいかないのか?

これは大きく3つの原因が挙げられます。
うまくいかないと思ったときにどれに当てはまるか考えてみると良いかもしれません。




①周りの期待に応えようと反応しすぎるタイプ


②他人に「承認」して欲しい誤り、周りの期待と、自分の能力の「差」に直面して失敗するのが怖くなる。頑張れなくなってしまうタイプ


③他人から「承認」されない環境に適応してしまい「なんでそんなことやらないとダメなの?」と他者を必要としないタイプ



1番目はある程度、何でも平均レベル以上にこなしてしまうタイプだと思います。周りの大人は彼(彼女)の本当に望むものに目が向くように仕向けたり、すべてを頑張らせないようにサポートする必要があります。


2番目は「小さな成功体験」を積ませることで自信をつけさせる必要があります。この場合は誰かと比べている場合が多く「〇〇ちゃんと比べて…」と言わないようにすることが1番の解決策だと思います。


3番目は周りと協調する機会、他人と対話する機会を作っていく必要があります。
特に、思春期によくあるケースで引きこもって、リアルの人間と接することがなくなってしまうと、イエローシグナルになる可能性が高いようです。
未成年の凶悪犯罪にこのタイプが多いと言われています。



昔は、隣近所が良い意味で「顔見知り」で「家族」のようなものでした。
インターネットが普及する前までは、何らかの手段がなければ、他者と交流することができませんでした。

今は都合よく他人と関わることができる世界で、自分本位でも楽しく過ごせる世の中になってます。

しかしながら、リアルで人と対話することで楽しいことやそうでない事、思うようにいかないことがたくさんあると言う事実を体感することで「人の痛みを知る」ことができます。

自分自身が傷ついたと主張する前に「他人を傷つけていないか?」と考えることが出来なければ村八分になってしまいます。

相手のことを考えることで、コミュニティの中で自分の場所を見つけることが出来ます。

人間関係って曖昧で複雑で、それでもって面倒くさいことがたくさんあります。

それでも人と人は「自己と他者」の間にゲシュタルトを創造していきます。


テニススクールは、技術向上の場所でもありますが、一生懸命取り組むことによって「承認」と「尊厳」を学ぶ場所の一端を担っていきたいと強く感じます。


趣味って「所詮」とか「たかが」とか言われがちですが、ニュートラルな自分自身を表現できる格好のフィールドだと思います!