テニス上達の温度差…否決と秘訣

つい先日、若手コーチに「もっと上達するためにへ何か良いアドバイスはありませんか?」と聞かれました。

いろいろな救え若手コーチを見ていますが、今の年齢で横並びのいろいろなスクールのコーチを見てきましたが、かなりの水準を達成している。
少なくともその年齢の僕よりかは遥かにできている。


結局、上達のコツってある一定のレベルまでは「察しと思いやり」が1番大切だと、そして「その時感じたプラスの情動を伝えること」だと伝えました。


人間て、よくも悪くも「感情の生き物」です。
どんな虎の巻があったとしてもそこに、心が介在する限り思うようにいかないことがたくさんあります。


もちろん、アスリートレベルになってくれば、そんなこと言ってられないと苦言を呈することもありますが、あくまで趣味のレベル、あくまでディベロップメントと定義すると、やはりこの事は大切になってきます。

また、一方で、甘やかす事と思いやりは全く違います。
ましてや他人に迷惑をかけるような行為をしているのは、子供でも大人でも注意の対象となります。(大人にはよほどのことがなければ言えないと思いますが、笑)

そんな話をしつつも「球出し」と「ラリー」の使い分けは大切だと伝えました。

週に1回や2回で完璧なまでに上手くなることができてしまうなら、すべての人がロジャー・フェデラーになってしまうと思います。

それだけテニスは、奥の深いスポーツですし、能書きをたれる前に正しい方法でボールをたくさん打つ必要があります。

勉強で例えるなら「公文式」が代表的な良い例でしょう。
理解ができないから、とにかく問題の量をたくさん解く、そうしていくことで、効率の良いそして無駄のない回答法を得ることができます。

基本を理解している人でさえ、効果がありますから、やはりボールをたくさん打つことが大切になってきます。

状況や目的に応じて「球出し」と「ラリー」の割合を変えていくことの重要性を伝えました。

基本的にラリー(コーチ前)の回数は多いことが望ましいですが、全くもってボールがきちんと飛ばない人たちには「最低限の球出しのボールを打ってもらう」ことが必要です。

別の例えで換言するならば、川の上流にある石が下流に転げ落ちていくイメージです。
何か技術を習得しようとした場合、不格好でぎこちなくて、何週間、何ヶ月、何年かかけてしなやかな、なめらかな、優雅な打ち方になっていく。

そのためには、これら2つの練習方法と提供するコーチ自身の「感性」が、プラスの情動とともに必要になってきます。

そういった四方山話的な中年男性の語り部のような話をしていました。

人と人の関係性、そしてお互いの「情緒」が共鳴し合う「きっかけ」を導くことこそが責務なのかもしれないと強く思いました。

ベテランコーチも1つ間違えれば「ロートルコーチ」になってしまいます。

そうならないためにも日々精進!
悩める意欲ある若さは何歳になっても持ち続けたいものですね。

素敵な土曜日を、