趣味を持つことの長所

私事になりますが実は合気道を10年以上学んでいます。

今でも子供の部分はすごく多いですが、それでもまともな大人に近づけたのはこの武術が、仲間は超自然的に私に「生きることの本質」を諭してくれたからだと思います。

合気道の「良さ」については割愛させていただきますが、なぜ仕事じゃない事にかけて打ち込むことが大切なのかを考えてみました。

①仕事の成果や結果、他人の評価を気にする必要がないため「自分」と言うものを素直に映し出すことができる。

②年齢の幅があるためいろいろな価値観を共有できる。考え方を学ぶことができる。素直に受け入れることができる。

③自分だけのコミュニティーを違う角度から作ることができる。仕事とはかけ離れて自分自身を「俯瞰」できる。


例えば何かを学ぶ時は自分で投資するから軽い気持ちでも、熱心にでも好きなように自分のペースで取り組むことができますし、止めることも打ち込むことも自分がありきです。例えばプロフェッショナルの域に達することもできますし、気分転換や運動不足解消といったレベルで努力を続けることも可能です。

また、余計なしがらみがないため誰に何を話したところで直接的な被害はありません。(もちろん思いやりのない空気の読めない一言はその限りではありませんが)
そのためフラットな気持ちでいろいろな人の価値観を学ぶことができます。

特に違った年齢層の人たちのそういった話は社会に生きる上で、と言う以上に人生において貴重な財産となり得ることがしばしあります。
しかも趣味で知り合った人たちは余計な駆け引きをする必要がありません。

そして仕事とは違う価値観を持つことで自分自身の秘めたる可能性や意外な一面を見つけることができます。時間とお金の概念を強要されない場面での素直な感情は自分自身の「本質」を知ることと同義です。


写真の彼はデザイナーさんで元有名アイドルのCDジャケットを手がけていました。実はちょこっとお願いしてTシャツのデザインなんかも作ってもらったこともあります。

父親と近い年齢の兄弟子は合気道の真髄はもちろんのこと、さりげなく、人との付き合い方や物事の考え方、喜怒哀楽の操作の仕方、父親の側面、男としての側面、社会人としての側面から伝えてくれます。


「趣味を持つこと」と言う事は「自分自身のコミュニティーを作ること」です。

仕事とは別の角度で打ち込めること、手となるものが異なる想いで打ち込めると言う事は積み重ねれば積み重ねるほど自分自身をとってプラスの情動となり、生きていく上でのとびっきりのカンフル剤になると思います。

提供する側としてこのことをしっかりと趣味を通じてさらに学びたいと思います。