スマホと精神疾患増加の関係性

色んな文献がありますが、私が読みやすかったのは「スマホ脳」(アンデッシュハンセン)でした。

一冊で大人にも子供にも理解できるように難しい学術書をわかりやすく書き直したものです。


飢餓に苦しむこともなく、欲しいものもかなり手に入りやすくなり、家の中で引きこもってもネット一つあれば、ゲームやビデオで苦もなく過ごせて、Uber eatsを利用すればご飯の手間もいらなくなった…


なのに鬱病などの精神疾患が増えて、処方する薬が増えていると言う…

スウェーデンでは9人に1人が服用しているとデータが出たと言う事実もあります。

その影響を与えるのがスマホだと注目を集めている。

スマホを節度なく常習すると、手元になかった時の不安や無くした時の不安でストレスホルモンであるコルチゾールが異常なまでに上昇すると言われています。

これは狩猟民族からの名残で獣の世界で対峙するため「闘争か逃走か」と言う生命に関わる信号を出していたのが起源とされています。

「そんなスマホくらいで…」と言われる人も少なくないかも知れませんが、人間の細胞レベルで定着した本能はそう簡単に書き換えられないようです。

現にiPhoneの生みの親、スティーブ・ジョブズも自分の息子には14歳までスマホやタブレットを与えることを躊躇したと言われています。

Facebookの「いいね」マークを開発した人物は大きな後悔をしてデジタルデトックスをしていると言われています。

自制心がないとスマホの使用は人生までも左右するようです。

特に体を動かしたり運動しなくても平気な人には大きな病をする可能性があるのと同じくらい危険性が潜んでいるようです。

依存しすぎになっていないか…
ある一定の時間をすぎたら簡単に手の届かない場所に置く…

我々大人でも依存傾向にあるのであれば、子供たちはなおさらのことです。

一昔前は親の目を盗んで漫画読んだりゲームをしたいと完全犯罪からは程遠い出来心の所業でしたが、今はすまほーを1つ与えてネット環境さえあれば何も気づかないまま脳が侵されていくのかもしれません…

体を動かす必要性がますます重要だということに気づかされた今日この頃でした。