武器商人とテニス

ヨルムンガンド…

意味は北欧神話に登場する毒蛇の怪物。

平たく言えば「武器商人」のお話。

武器商人…と言うとなんだかぴんとこない方が多いのですが、実は僕、たまたま昔、酔っ払いのおじさんに絡まれて話を聞かされたことがありました(笑)
中東の方で武器を持っていたとか、続いて覚せい剤等日本で禁じられている薬物は「絶対にいつかてはいけないぞ!!」と真剣な目をして何度も説得するかのようにつぶやいていました。

言うまでもないですがそんな経験はありません。


大小問わず、武力抗争を有利にするために巨額の資金を投じて戦いに勝とうとする組織に武器を運ぶ中でいろいろなエピソードが展開されていきます。

正直、前述したおじさんに遭ってなければ3話目位で飽きていたのですが、なかなかうまくかけた話だなぁと見入ってしまいました。

また、特殊部隊のお話なども興味深く(これまた近い知り合いにそういう方がいらしたので)世界の裏側での出来事を垣間見ることができる作品だと思います。

普通に生きていてはまずお目にかかることのできない世界のお話です。

戦闘シーンも引きずらずさっぱりしていて、個人的なキャラクターの設定もしっかりしています。

ここで僕が得た気づきは、テニスでプロになって生計を立てていこうと思ったり、良いテニススクールを作ろうと思った時に、必ずしも理想論だけでは解決することのできない人間関係や、駆け引きが存在します。勿論、支えてくれる人の重要性も関係してきます。

自分だけ有利に進めようと思ってもいけませんし、だからといって相手の言うがままに鵜呑みにしていれば良いものは形成されません。

華やかな面社会の裏側で人知れず月見草のように目立たず、社会の役に立ちながらも終えて行く人生もあります。

生きていく上での「本音と建前」の大切さを学ばされた作品でした。

よろしければご覧になってくださいね!