なぜ部活に入ってしまうのか?

この時期よくある相談なので少し書き連ねたいと思います。

私自身も15年ほど部活動の外部指導員としてお世話になりました。

挙げられるのは下記の内容

1.内申点をあげる

2.友達つくり

3.非行防止

4.技術の向上



ひとつずつ経験からですが説明差し上げたいと思います。

まず、内申点をあげる。これは僕の時代からあります。実際問題、部活をしている子の方が全く同じような子がいた際に、何をしたか?で差がつくことはあるようです。
しかし、ただ所属して時間を無駄にするのであれば勿体無い気がします。
それなら塾に通うか問題集を解いて勉強をしっかりしておいた方が良いでしょう。


強い部活に入って都大会、県大会を目指してもいいでしょう。
しかし、団体競技では支柱となるエース、個人競技ではその子が結果を出し強くなれば部活は必要ありません。

現にテニスは部活の大会以外にも活躍の場があります。テニスの場合は特に練習環境に問題があり、レベル差と言うよりも上手な子が球出しなどの役割を担う点が非常にもどかしく思います。
一方で部活は専門性の向上よりも教育の延長で存在するため先生が責められてもお門違いになってしまいます。

スポーツの習い事が少なかった昭和の名残を未だに引きずっているのが現実です。

特に女子は大変。
先生方は色々な個性をお持ちでしたが、この点においては同情を越えて共感の域に達します。

強い子が力を持つようになる、認められる男子に対して、実力がない上に下手くそで努力もせずに周りをかき乱す子が必ず存在します。

目利きの先生は早いうちから問題児を更生させるか退部させるように(行為が続くようであれば)勧告します。

ですから、部活で強くなりたいと言う気持ちは理解できますが、現実的には2年少しの間で基礎を固めたり、大幅にレベルアップすることはかなり困難です。


2.については、否定はしませんが、今はオンラインで友達が作ることのできる時代、敢えてここに飛び込む必要はないと思います。

3.非行防止、家にいても時間を持て余して何をするかわからないから、とりあえず部活とお考えになる方もいらっしゃるよです。しかし、これは保護者主導の考えなので子供の心がついていきませんし、上手く誘引したとしても必ず歪みがきてしまいます。

4.に関しては、部活は先生方のボランティア活動です。もちろん、専門的にコーチ経験もある方もいらっしゃいますし、一般のテニスコーチ以上の方もいらっしゃいますが、教師である以上、本業があり、クラス指導、教科指導、3年生の担任になれば進路指導もあります。

「安かろう、悪かろう」「ただほど怖いものはない」

きちんとした対価を払い専門的に技術を磨くことをおススメします。

やはり、質が上がればそれ相応の対価を支払わなければなりません。
団体競技などはユースチームがあります。

特に今、正しい知識を知恵に変えなければ、大人になる段階で「考える」能力が正しい方向に使えなくなってしまいます。

また、中学などはテニスであれば団体戦で全国に行けたとしても高校生になるといきなりハードルが上がります。

理由は中学の硬式テニスの部活を実施しているところがかなり少ないからです。

たまに「強豪校」に入りたがる子もいますが高校生からは元々強かった子が入ってきます。
それこそ部活などとは比べ物にならないくらい小さな頃から一心不乱に取り組んできた子達です。
勝てるどころか、レギュラーになることさえ厳しいでしょう。


本気で文武共に将来の可能性を豊かにするのであればこれらを念頭に入れて見えない同調圧力を回避して行くべきだと思います。

その上で部活に入るのか?何をしたいのか?取り決めていくと良いのだと思います。