コルチゾールはなぜ溜まるのか?

コルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれる物質で、体の中でとても大切な働きをしています。普段は私たちの体を「守る役割」を果たしており、例えば風邪をひいたりケガをしたりしたときに、炎症を抑えたりエネルギーを補給したりする助けをしてくれます。

しかし、毎日の生活で「ストレス」が多すぎると、コルチゾールが必要以上に作られてしまい、体に悪い影響を与えることがあります。

「ストレス」とは、体や心が「緊張状態」になることを指します。例えば、宿題を忘れてしまったときのドキドキや、苦手な人と話さなければならないときの嫌な気持ちもストレスの一種です。

体はそのような状況に反応してコルチゾールを作り出しますが、これが長く続くと「コルチゾールが溜まりすぎる」状態になり、疲れが取れにくくなったり、気分が落ち込んだりするだけでなく、免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、生活習慣病や心の病気など「大きな病気」につながることもあります。

では、「コルチゾールを溜めないため」にはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、簡単にできる5つの取り組みをご紹介します。


1. 「十分な睡眠」をとる
コルチゾールは、眠ることでしっかりリセットされます。小学生なら、毎晩「9時間から10時間」の睡眠をとることが理想です。寝る直前にゲームやスマホを使わず、「体を休める準備」をすることが大切です。

2. 「楽しい時間」を増やす
コルチゾールは、楽しい気持ちになることで減ります。友達と遊ぶ時間や、好きな絵を描く時間、外で体を動かす時間を増やしましょう。特に「笑うこと」はコルチゾールを減らすのにとても効果的です。

3. 「栄養バランスの良い食事」をとる
ジャンクフードやお菓子ばかり食べると、コルチゾールが溜まりやすくなります。「野菜」や「果物」、「お魚」や「お肉」をバランスよく食べることで、コルチゾールが安定します。お菓子はたまに楽しむ程度にしましょう。

4. 「運動」をする
外で走ったり、ジャンプしたりする「楽しい運動」は、体をリフレッシュさせる効果があります。さらに、ゆっくり深呼吸をしながら行う「軽い運動」は、心をリラックスさせる効果があり、とてもおすすめです。

5. 「感謝の気持ち」を持つ
「ありがとう」と思うだけで心が穏やかになり、ストレスが減ることが研究でわかっています。寝る前に今日楽しかったことや感謝したいことを「3つ」思い出す習慣をつけると、心が温かくなり、コルチゾールを溜め込まずに済みます。

「コルチゾール」は、私たちが元気に過ごすために必要な物質ですが、溜まりすぎると体や心に悪影響を与え、「大きな病気」の原因になることもあります。今回ご紹介した「睡眠」「楽しい時間」「食事」「運動」「感謝の気持ち」の5つの取り組みを意識して、コルチゾールをコントロールしながら健康で楽しい毎日を過ごしましょう!