一定数以上の人と接していると、時に「不幸顔」とでも呼びたくなるような人に出会うことがあります。彼らの顔からは、ただならぬネガティブなオーラが漂い、まるで近くにいるだけで運気を奪われてしまうかのように感じることがあります。この感覚は、単なる表情の美醜や見た目の良し悪しとはまったく別物です。その人がこれまでの人生で積み重ねてきた考え方や行動が、顔に現れているのです。
この「不幸顔」という概念は、困っている人を見捨てるとか、手を差し伸べるとかいった、単純な道徳的判断では片づけられません。むしろ、その人の内面的なエネルギーがどちらに向いているのか、ポジティブなのかネガティブなのかが、顔や雰囲気として表に出てくるものだと言えます。そして、そのネガティブなエネルギーが顔に現れ、周囲に影響を与えることがあるのです。
一方で、例えばスポーツの場面では、様々な人が異なる道を歩んでいくのを目にします。テニスでも、強くなって結果を出す人、途中で挫折する人、自分のコンフォートゾーンに留まり優劣をつけたがる人、全く成長しない人など、様々です。しかし、たとえ今がどんなに苦しい時期であっても、「不幸顔」にならない人がいます。彼らは、内面的には苦しんでいても、ポジティブなエネルギーを持っているため、その苦境を乗り越えるための行動を続けています。きっとその時苦しくても、良い方向にエネルギーを持つ人は常に行動し続けているのだと思うのです。
一方で、「不幸顔」と呼ばれる人は、往々にして行動を起こすことができず、低いコンフォートゾーンの中に安住している場合が多いのかもしれません。彼らは、苦境から抜け出す努力をせず、その結果として周りをも地獄へと誘う存在となってしまうのです。もちろん、どっちに転んでも良いような曖昧な表情の人も少なくはないでしょうが、積極的に行動を起こさずに流されていると、不幸顔に近づいてしまうこともあるかもしれません。
こうした顔の表情やオーラは、人生の過程で徐々に形成されるものです。ポジティブなオーラを持つ人は、常に挑戦し、行動し続ける姿勢を持っています。たとえ失敗しても、それを次のステップにするための学びとして受け止め、前向きに歩み続けるのです。彼らの顔には、決してネガティブな影が落ちることはありません。むしろ、困難な時ほど顔が明るくなり、周囲にエネルギーを与える存在となることが多いのです。
逆に、不幸顔の人は、困難に直面した際、行動することを拒むことが多く、その結果としてコンフォートゾーンに留まり続けます。自分を守るためにその場に安住してしまい、成長のチャンスを逃してしまうのです。そのような人々は、時間が経つにつれ、自分自身の顔にネガティブなエネルギーが溜まっていくことに気づかないかもしれません。こうした状況を抜け出すためには、自らが積極的に行動し、変化を求める必要がありますが、それができないままでいると、周囲にも悪影響を及ぼす可能性があります。
さらに、ポジティブでもネガティブでもない、どちらにも明確に傾かない「どっちでもない人」も、決して少なくはありません。彼らは日常の中で特に大きな困難を抱えているわけでもなく、かといって積極的に行動しているわけでもない状態です。しかし、こうした人たちにとっても注意が必要です。彼らはネガティブなエネルギーに引きずられないよう、流されないための自覚と努力が必要です。
人生は、さまざまな選択や影響によって形成されていきます。周囲のネガティブな影響に引っ張られてしまうと、自分も知らず知らずのうちに同じ方向へと向かってしまう危険があります。特に意識せずに日常を過ごしていると、ネガティブな状況に巻き込まれやすいことが多いため、自分の軸を持ち、意識してポジティブな行動を取ることが重要です。
私たちの顔は、ただの表面的なものではなく、これまでの生き方や考え方、感情の積み重ねを反映する鏡のようなものです。ポジティブなエネルギーを持ち、行動し続けることで、顔に現れるオーラも自然と明るくなり、周囲に良い影響を与えることができるでしょう。