健康的に過ごすためのピンクの筋肉!?

最近まとまって筋トレの時間が取れない、取れたとしても、疲れすぎちゃって、その後の日常生活に支障をきたす…そんな時に思いついたのが「隙間時間トレーニング」です。

エニタイムでもチョコザップでも、フィットネスクラブでも、自宅のリビングでも、鍛えたい筋肉を10から15回ほど全力で行い、昼休みの休憩時間や、帰宅後の時間にも同じ回数をやることです。

3セットから5セットのまとまった時間を取ることができなかったり、そこですべてのエネルギーを使ってしまうと効率が悪くなってしまう場合もあります。

そんな時、起床してから就寝するまでの1日の中でこのセット数を行うことで同等以上の効果を得ることができないかと言うことを考え始めました。

もちろん、筋肉自体を肥大化させて大きくさせたいのであれば、短時間のトレーニングが必要だと思いますが、いわゆるピンクの筋肉を作るためには、この考えはあながち間違っていないと思うようになりました。

そもそも筋肉には、「白い筋肉(速筋繊維)」と「赤い筋肉(遅筋繊維)」という二つのタイプがあります。

白い筋肉は速筋繊維とも呼ばれ、瞬発的な力を発揮するのが得意です。短時間で大きな力を必要とするスプリントや重量挙げなどで活躍しますが、疲労しやすいという特徴もあります。

一方、赤い筋肉は遅筋繊維とも呼ばれ、長時間にわたって安定した力を発揮する持久力が高い筋肉です。マラソンや長距離のジョギング、歩行などの持久的な運動で使われ、疲れにくく、長く動き続けるための筋肉です。

理想的なのは、この白い筋肉と赤い筋肉のバランスを取ることで、持久力と瞬発力の両方を兼ね備えた「ピンクの筋肉」を作ることです。

これを達成するためには、短時間での高強度なトレーニングだけでなく、日常的に少しずつ適度な負荷を与えることが重要です。

朝に15回ほどのウェイトをこなし、昼にもう一度、夜に再度行うことで、筋肉に適度な刺激を与え続けることが可能になります。

このように隙間時間を活用して少しずつトレーニングを積み重ねることで、筋肉に過度な負荷をかけずに、白い筋肉と赤い筋肉のバランスを保ちながら育てることができます。

一度に大きな負荷をかけるのではなく、適度な負荷を分けて行うことで、リカバリーが早く、筋肉の疲労をうまくコントロールできる点もこの方法の魅力です。筋トレ後に日常生活に支障をきたすことが少なく、継続するハードルも下がります。

忙しい日常の中で無理なく運動を取り入れられるため、習慣化しやすいのも大きなメリットです。

日常生活で必要な筋力や持久力、またスポーツにおける機能的な強さを育てるためには、単に筋肉を大きくするだけでなく、その質やバランスが重要です。隙間時間のトレーニングで目指す「ピンクの筋肉」は、日常生活やスポーツ全般で幅広く役立つ、機能的で強い筋肉です。

隙間時間を活用して少しずつトレーニングを積み重ねることは、理想的な筋肉作りの一つの方法だと思います。