テレビは見てはいけない/苫米地英人

画期的な自己実現法で話題を呼んでいる希代の脳機能学者、苫米地英人氏が、私たちの脳がどのようにして知らず知らずのうちに毒されているか、そして「だまされない生き方」とは何かについて、洗脳のプロフェッショナルである著者が深く掘り下げています。

苫米地氏は、なぜ多くの日本人がテレビに洗脳されるのかを問います。

CMで見る魅力的な商品、芸能人の華麗なファッション、著名人が住む高級マンション、有名店の豪華な料理……これらは本当に私たちが求めるものなのでしょうか?本書では、テレビが「空気を読め」という画一的な価値観を強制する洗脳装置であると指摘し、私たちの心がどのようにして書き換えられているかを明らかにします。

さらに、著者は「キーホールTV」の開発と運営にも携わっている話も興味深いところでした。

本書では日本のマスメディアの危険性と裏事情に鋭く斬り込んでいます。

この本は、マスメディアの奴隷から解放されるための人生指南とも言えます。

そして、視覚情報がいかに強力な洗脳媒体であるかを解説しています。テレビに頻繁に登場する政治家が選挙で当選する理由、日本のテレビ放送が3秒遅れである理由、視聴率の誤解といったトピックも取り上げられています。

苫米地氏の著作は、常に読みやすく理論的に整理されているため、この新書も非常におすすめです。

他のシリーズと併せて読むことで、自分自身に自信がない人、なぜかわからないが自分の感じることと真逆の方向を取ってしまう人、ポジティブな気持ちになりたい人、自己肯定感を高めたい人にとって、新たな視点を提供してくれることでしょう。

テレビの影響を受けているかもしれない人には、特に読んでみてほしい1冊です。