私もその一人で、以前は何をするにもネガティブな感情が先行してしまうことが多かったのです。
「何をしても上手くいかない」「明日はどうなるだろう」という不安や疑問が心を埋め尽くしていました。
しかし、その感情が間違っているとは思いません。
それは私の真実の一部であり、その感じたこと、経験したことすべてが私を形成してきました。
しかし、ある日、気づいたのです。
人生は一度きりであり、その中で持っている時間は有限だと。
その瞬間瞬間を楽しみ、自分らしい人生を歩んでいくためには、どこかで開き直らなければならないと感じました。
それからの私は、行動を起こし、それを修正していくことを繰り返してきました。
もちろん、すべてがうまくいくわけではありません。
でも、その行動の中で学んだこと、感じたことは私の宝物となりました。
そして、どんな状況でも、一瞬一瞬を楽しむようなマインドセットを持つようになりました。
とにかく続けること、そして喜怒哀楽の中で常に「happy」を見つけることが大きな財産になりました。
さて、ここで重要なのは、私がネガティブな感情を否定しているわけではありません。
むしろ、それを受け入れ、その上でポジティブな感情や行動に変えていくことの大切さを感じています。
そして人は皆、自分のペースで成長していくもの。
ネガティブな感情を持っているからといって、それが間違っているわけではありません。
しかし、そこから一歩を踏み出し、ポジティブな方向へと向かってみるのも悪くないのではないでしょうか？
私も経験から言えることは、その一歩を踏み出す勇気が要ります。
未知の領域、自分自身がこれまで避けてきた感情や考えに立ち向かうことは容易ではありません。
しかし、その一歩が新しい風景をもたらすこともあるのです。
この旅路の途中、私が何度も感じたのは「幸せな瞬間が終わること」に対する哀しみでした。
たとえば、友人との楽しい時間、家族との温かな瞬間、恋人との甘い時。それらの時間がいつか終わるという現実に、私は度々落胆しました。
しかし、そんな中、僕を無条件に愛してくれた祖父母との記憶があらゆるネガティブな感情を肯定へと向けてくれました。
そして、これらの全ての感情こそが私たちが幸せを真に感じられる理由ではないでしょうか？
その瞬間が永遠ではないからこそ、私たちはそれを大切にし、心から感謝すると気づきました。
ネガティブな感情を持つことは、人間らしいとも言えるのではないでしょうか。
それを受け入れること、そしてその感情を乗り越えて自分を成長させること。
それが、私たちの人生において最も価値ある旅だと私は信じています。
この物語は、ネガティブな自分を受け入れつつ、ポジティブな未来を模索するすべての人たちへのエールとして書かれました。
私自身の心の変遷を通じて、テニスをツールとして何か一つでも共感や気づきを伝えられれば幸いです。
最後に、私たちが持っている時間は確かに限られています。
しかし、その中でどれだけの瞬間を心から楽しめるか。
それが最も大切なのではないでしょうか。
私はこれからも、一瞬一瞬を大切にしていきたいと思います。
支えてくれる多くの仲間に感謝しつつ、今日もどこかに「愉しみ」を見つけて行こうと思います！