初めてその本のタイトルを目にした瞬間、私は思わず「どうしてこの本を選んでくれたのか？」という疑問よりも絶対ふざけてるだろう。(間違ってはいないけど)と感じました。
しかし、実際にページをめくり始めると、それは私の独自の経験や感覚に新たな視点をもたらす内容であることがわかりました。
私が手にしたのは、彼女の詩的でありながらもリアルに出産というテーマを扱った著作でした。
妊娠、出産、子育てといった、男性にとっては一生経験することのない世界を、彼女は赤裸々に、そして独特の視点で綴っていました。
私は男性として、その独自の視点や経験についての詳細を知ることができるのは、この本を読むことによってだけであると感じました。
この本の中で描かれている妊婦の日常や感情、出産の瞬間の高揚感や痛み、そしてそれに続く子育ての苦労や喜びは、多くの女性たちの共感を呼ぶものであることでしょう。
しかし、私にとっては全くの未知の領域であり、その神秘的な世界に触れることができたのは、この本のおかげでした。
その独特の視点は、重苦しさを感じさせることなく、むしろ読者にとって理解しやすい形で伝えられていました。
私はその独自の表現方法や筆致に引き込まれ、一気に読み進めることができました。
また、この著作は80年代に一大ブームを巻き起こしたベストセラーであることを後から知りました。
その時代背景や社会的な影響を考えると、多くの人々がこの本に共感し、心の中で何かを感じ取っていたのだと思います。
私もその一人として、この本を読むことで多くのことを学ぶことができました。
特に印象的だったのは、完全版として25年後の彼女自身の感想が綴られていたことです。
時が経過し、多くの経験や変化があった後でも、彼女の原文はほとんど変わることなく記されていました。一方で、若気の至りだったに自分自身に苦言を定している振り返りなどは結構楽しめました。
これは、彼女の心の中にある思いや価値観が、歳を重ねることで変わらないもの、変わるものがそれぞれあることを示しているのかもしれません。
私は、その心の移り変わりや歳を重ねることの大切さを、彼女の文字を通して深く感じることができました。
きっと、こういった超偶発的なきっかけがなければ起こり得なかったのだと思います。
まさか、遠い先輩に当たるとは知りませんでした(笑)
よろしければ、一度手に取って読んでみて下さい。