香りの中のテニス哲学

最近、私の新しい趣味はお線香です。元々実家は仏教の家で、クリスチャンである私には少し異なる環境で育ちましたが、加齢とともにお線香の香りが心地良く感じられるようになりました。中でも、加齢臭がお線香の香りに似ていると聞き、興味深く感じました。私自身の体臭に気を使いながら、お線香を趣味として楽しむようになり、日常の一部として取り入れました。

当初は100円均一のお線香で満足していましたが、やがてその魅力に取り憑かれ、老舗の高品質なお線香を求めるようになりました。お線香の入れ物も、初めは灰が落ちるタイプから、収納型のものへとグレードアップ。物の質を実感することで、大人としての成長を感じられます。

価値を理解していれば、高品質なお線香も決して高価とは感じません。私のお気に入りは、10本単位でしか手に入らないもの。これはおそらく高級な寺や信心深い方々が使用するものだと思います。

テニスコーチとして、強い選手たちの持つ独特な"匂い"を感じ取ることができます。しかし、形而下的な匂い、すなわち現実の物理的な香りを深く考えるのは、お線香を趣味とするようになってからです。

日常の仕事や家事におけるストレスも、何らかの形で発散させる必要があります。そんな時、無心になってお線香の香りを楽しむことは、私にとっての癒しとなっています。

このお線香ブーム、私の中でこれは生涯続くものと感じています。もし、皆さんの中でオススメのお線香があれば、ぜひ教えてください。

趣味を持つことは、テニスを愛する皆さんの気持ちに近づくこと。その本質を理解し、レッスンに反映させることが、今の私の使命なのかも知れません!