よく見てみると、あの大ヒット作「失楽園」の作者の執筆した本でした。
作者自身も医者の免許を有していることからその経験値を踏まえて描かれているため、ちょっとした恋愛本や、男女の話の本よりも鋭く面白く読むことができました。
LGBTQと言われ始めた現在には少しミスマッチかなと思いがちですが、医学的な見地から書かれている点はとても興味深く説得力のある納得いく内容でした。
運動能力の違いから始まり、痛みの比較、三大疼痛とお産の痛み、陣痛などはまさに「なんも言えねぇ」状態でした。
表現する力も違い、行動力はどちらが上か？
章ごとにいろいろな比較がされて、答えを導き出されているのも読みやすさの一因となっていると思います。
失楽園を期待して読む人には向いていないと思いますが、あの大ヒット作を生み出した、作者ならではの特筆すべき視点で理路整然と記されています。
気軽な気持ちで読むことができる本ですので男女関係問わず、人付き合いなどに苦悩することがあれば、読んでみても良いかもしれませんし、人と言う生き物に興味がある人にも暇つぶしにお勧めできる作品です。