テニスの恩人

テニスコーチの仕事を始めて、20年。

鳴り物入りで右も左もわからないまま気がつけば今に至ります。

僕の人生とテニスのキャリア全て含めて考えてみてもできすぎた。今の立場。この場を得ることができたのは、多くの諸先輩方のおかげです。

テニス界の重鎮になるだろう方から、指導者のパイオニア、多くのトップ選手を育てた名コーチ、先週、そしてその周りの方々。

あるお客様から、その中のお一人がお亡くなりになられたと、つい最近耳にしました。

僕の中では、かなり大きな存在で、プロの選手を育てると言う大変さ、いろいろな心の葛藤、そしてそれを克服し、人生を謳歌して生きる大切さ、指導者として、選手を育てると言う気持ちがくじけそうになった時、「加藤コーチ、大丈夫だよ!選手が勝手に自分の人生を切り開いていくから!」と優しい激励の言葉をくださいました。

今の僕自身のわけのわからないテンションと歳不相応な勢いがあるのはこのときの出逢いがあったからだと思います。

興味深いことに、なぜ東京に出てきたのか、サザンオールスターが心に響いたのか、当時は全てがこのためにあると点と点が線になった情報を記憶しています。


実際に始めた頃は、しばらくしたら、終止符を打って違う職業に行くのだろうなぁと決め込んでいた僕でしたが、多くの出会いとともに今に至ることができました。


心よりご冥福をお祈りいたします。


ブログに書くかどうか迷いましたが、僕自身が今の自分になることができたのは、少なくともこの出会いがあったからだと思います。

少しでも多くの人にテニスの楽しさを伝えることができるように、天命のひとつとして「テニス道」に邁進していきたいと思います。