意外なコンプレックスを克服する

心理学系の本を読み漁っていると、人は何らかのコンプレックスを持っていると感じます。

強い人、弱い人様々です。

そして実はコンプレックスが強い人と言うのは、マイナス面に目が向くだけで(実は多くの人が多かれ少なかれいくつかのコンプレックスを持っています)きっかけさえあれば大きな自己肯定感や自信につなげることができることがわかります。

短所が長所に変えることもできれば、長所も場合によっては短所になる得ることもあるのです。

人はスコトーマの原理で、結局自分の意識上に上がってくるものしか見ることができません。


今回は意外な長所が短所にならないようにアドバイスしたお話し。

少し前にすごく真面目で学校でも成績が上位で、スポーツ万能な子がいました。

とても良い子で学校でも人に好かれて非の打ち所がないと容易に推測できる子なのですが、(コンプレックスがあるかどうかはもちろん聞きません(…てか聞けません)ので格上相手とポイント練習をした時に、遠慮がちになっていたためこちらが感じるものを伝えました。

その子はとても謙虚すぎて、真面目すぎて自分を強くアピールすることに抵抗を感じていた様子でした。

もちろんそれは日本人として察しと思いやりがあり、大和撫子の様相を呈していらようにも見えますが、良い子だからこそ、変に相手を評価しすぎて、思い切ってプレーが出来ていないことを伝えると「ハッ!」とした様子でした。

伝えた内容は「相手に敬意を払うのと遠慮がちなのは違うよ!ミスしても当たり前、コートの上では相手は"敵"、勿論失礼な振る舞いはNGだけど、もっと自信を持って思い切り打ってミスすればいいよ!」と言うこと。

「緊張している」わけでもなく、「消極的な」訳でもなく、良い子なだけに性格の良さから相手を思いやりすぎるプレーになっていたことに気づくことができました。

コーチをやっていてもこう言うパターンはあまり見かけることがありませんでした。
勿論、プロの選手を目指している訳でもないので「愉しむ」ことは大切です。


いつも真面目で適当にやってないからこそ響いた言葉でした。

殆どの場合はこの真逆のパターンが多いのですが、とにもかくにも「多様性」が求められるこの令和の時代。

しかし一方で画一的な視点からは「全能」ではないと言うのも事実だと思います。


1つの事実は、多方向から見ると、私があった事実の可能性もあると言うこと、短所は長所も、その限りだと言うことを改めて学ぶことができた刹那でした。


ですから、少し本気で自分を変えたい人は訓練をしてみると良いと思います。

実は、自分が好きでないところは、他人にとっては、必ずしも短所になり得ないと言うことを…