言葉の本質と伝え方

何かにつけて、誰かと話しているといらっとする時や、なぜか親近感を持ってしまう時、様々だと思います。


少し興味深い点は必ずしも「きれいな言葉」を使ったからといって、相手の心に響くものではありません。

ときには、タメ語だったり、命令口調であっても、それは相手にとって心地よいものになったりする場合もあります。

いろんな人とお話をしていると、1つ1つのルールにぶち当たります。

それは「自分の言葉で話しているかどうか?」と言うこと。

とてもきれいな丁寧な言葉で、話していても、その人自身が言葉の意味を理解していなければ、また心からそのように思っていなければ相手に伝わりません。

昔の人たちは、おそらく言葉の意味を知った上で、丁寧語、謙譲語、尊敬語が彼らの口から繰り広げられていたのだと思います。

僕がこの考えに至った理由は、海外でテニスの勉強をさせていただいていた際に学んだ事でした。

英語は厳密に言えば「敬語」があるようですが、2本ほど難しくなく、何よりも「本人の態度」が重要になってきます。

たいして話せない私でもしっかりと身振り、手振りのジェスチャーで伝えようとする「意志」を、学びたいと思う「気持ち」を表現することで、相手も積極的に話しかけてくれます。

つまり、本人がどれだけ相手に「思いを伝えたい/知りたい」と言う気持ちを一心不乱に伝えることで、関係性が成立します。


イタリアやスペインなど訪れたときには、公用語が英語でないため、片言の英語動詞で話すこともありました。

アクセントも違えば「イエロー」1つ、とっても「ジェロー」と聞こえたりして、意思の疎通が難しくなってきます。

しかし、お互いが伝えたい気持ちが明確であれば、一生懸命なんとしてでも理解してもらおうと努めます。


つまり、「相手に対しての積極性」が、何よりも大切になってきます。

最近何かと、SNSなので、対面形式な言葉の伝え方が苦手な人が多くなってきた気がしますが、何かを相手に望む時、自分の言葉よりも気持ちの上での本音を言葉にして伝えることが大切だと感る日々です。

コーチングの究極は「相手に伝わること」だと思います。

努力をしない人が努力をするように仕向けたり、テニスがもっと楽しくなるように仕向けたり、「楽しさ」は、人それぞれだと思いますが、プラスの情動として、自分のテニスの「良いところ」の伝え方、人によって変わるため、同じ方法では伝えることができません。

日々感性を磨いていきたいと思います。