YouTubeで世界は目指せない

最近あるテニスのYouTubeを見ていて、「やらせ化」しつつあるのではないか?と懸念することがありました。

「捏造」いや「やらせ」は定期的に地上波のテレビ局の問題として炎上することがあります。

解釈の方法は人それぞれなので地上波のレベルまで広いわけではありませんが、ある選手が世界のトッププレイヤーと対等に渡り合えていると言う内容になっていました。

もちろん視聴者側1人称の私なのでたまたまそういう取り方をしたのかもしれませんが、関係者としてはもし本当に戦えるのであれば同じ大会に出て同じフィールドで戦っていると思います。

日本のランキングで中堅どころとは親しくさせていただいていますが(ランキングにして50〜100位程度)YouTubeにアップしている時間などありません。
遠征や試合の費用を稼ぎながら自分自身でスケジューリングをして試合に出ていくからです。

吉川選手や下川選手、しんコーチや眞魚コーチもその大変さと真意は僕以上に熟知していると思います。

テニスのユーチューバーではおそらく「西岡良仁くん」のみが世界に通用するといっても過言ではないでしょう。

それだけテニス選手と言うのはめちゃくちゃ大変だし、そう簡単に儲かる仕事ではない(むしろ普通に働いたほうがよっぽど楽)現実的に厳しい世界なのです。

皮肉なことにYouTubeで成功してもそれに反比例して世界とはかけ離れていきます。

私自身は選手ではありませんでしたが、世界屈指のプロの選手を育てたアカデミーやコーチなどから本能レベルでその大変さを学んでいます。

もちろん一般のレベルでは勝つためのノウハウを伝えてくれていると思いますので決して悪いものではないと思います。

ただ、世界に憧れるJrたちが目標とするものではないのは確かだと思います。

もし何かを学ぶとしたら「YouTubeの収益化を高める方法」「YouTubeを通じてスポンサーを募る方法」なのだと思います。

しかしながら芸能人や著名人の参入でかなりハードルが高くなっているので一筋縄ではいかないことでしょう。

感じ方は全てで、個人の価値観に委ねるところではありますが、1人のテニスの指導者として正しい方向でとんでもない位努力をして掴み取ることのできる可能性が数%だけできる世界だと言うことを夢ある視聴者の子やその親御さんに伝えていきたいと思います。