正解はいつも反対側にある

全体を見ればいいのか、自分を見ればいいのか…


テニスで強くなる、テニスが上達するために必要な事はこの2つに最終的には大きく分かれると思います。

そして多くの人はなぜか自分に合ったものは「反対側にある」と言う事気づかずにいます。

つまりどういうことかといいますと、例えばストロークの時に「テイクバック」だけを気にするとします。そういう人は実はその「部分」ではなく「全体の流れ」を見落としがちで、その1点にこだわってしまうためうまくいきません。

正反対にサーブで思いっきりスイングをして「全体の流れ」に気を配って練習をしていても、「肘が落ちている」や「打点が低い」、「足が不安定」といったような根本的な「部分」的な問題を意識上にあげないために一向に上達しないといったケースも見受けられます。


この事は何も技術だけではなく「メンタル」にも同じことがいえます。

よく「勝負弱い」とか「大切な場面でミスをする」などといった漠然とした言葉で片付けることがありますが、実際問題真面目に取り組んでいて「全てにおいて気持ちが弱い」と言う事はまずありません。

特定の場面で消極的になったり、いつもしないミスをしてしまったりするケースもあれば、ポイントポイントで強気なのにもかかわらず「1ゲーム全体の流れ」や「ワンセットの中での流れ」を見落としてしまうがために上手く行かなくて苦しむと言ったケースが少なくありません。

「こだわること」や「考えること」はとても大切なことだと思いますが、どうしても上手く機能しなかった場合は「反対の考え方」で悩んでみるのも良いと思います。

テニスコーチの指導技術も同じことがいえます。


これは何年たっても、たとえ20年目、30年目を迎えたとしても「処方箋」を出すのに苦労します。

またクライアントがいることなので相手の性格や、考え方、テニスがライフスタイルにおいて「どのような位置づけか」などを加味しながら相手のペースで適切な助言を繰り出さなければなりません。


木を見て森を見ず…
山を見て森を見ず…

難しいけれども俯瞰してみると逆のことが大切なのかも?