自立の前に必要なこと

なぜ「自立」をさせようとすると失敗することが多いのか。

これは結構よくある話で、何でも自分でやらせようとして子供を谷底にいきなり突き落としてしまうからです。。

動物であれば本能が優位に立つので大丈夫かもしれませんが、人間は考える葦です。

赤ちゃんが立つ前にも「はいはい」いや「何かにつかまって立つ」といった立ち歩きする前の動作があります。

この問題においてのそれは自立させるための「自律」にあたります。

自ら自分自身を律することができるところから気づき始めねばならないのです。


どういうことかと言うと「時間や約束を守る」「嫌なことから逃げない」「自分がとった行動に対する結果と家庭を客観視できる」こういったごくごく当たり前のことを1つずつ積み重ねるところから始めなければいけない「自分で何でもやりなさい、自分で考えなさい」と言われたところで子供にとっては見捨てられた感が強く不安が大きくなってしまいます。

精神的な成熟は「18歳前後」と言われています。

それまでは試行錯誤、創意工夫しながら大人になっていく準備をします。

まず「逃げ癖をつけないこと」と「自分自身と向き合うこと」に対して「自律」を促さなければなりません。

特に思春期において1番やってはいけないこと「他人が嫌がることをしておいて同じことを自分がされたら激こうする」「自分に甘く他人に厳しい」といった愚行です。

この点において自分自身を俯瞰して一挙手一投足が正しかったか否かを分別していくことが「自立」への近道なのだと思います。

そしてその道しるべとなるのが保護者、そして親と同じ位の(もしくはそれ以上)頻度で接している他人である第三者の大人なのです。

テニスもいきなり上級者にはなれません、プロにもなれません。

一つ一つの積み重ねと振り返り、それに対する正しい取り組み姿勢が重要なのだと感じます。

日々精進。