「趣味の生徒」をどのように部活で活躍させるのか?
大人に足りないのは「体へのいたわり」筋力を維持向上や柔軟性を損なわないように管理すること、子供に足りないのは「心の強さ」。
部活で都大会は頑張ればそう難しくないことです。
正しいステップを踏むことができれば必ず果たすことができます。
人間は「自己承認欲求」と「所属欲求」からのジレンマから本質的な意味で解き放たれることはありません。人間だもの。
15年ほど公立の部活で外部指導員として雇用して頂いていましたが部活での成功は「低い所属欲求」に支配されない点にあります。
○○が強い・・・もそうですが、なんとなくだらけて練習時間を費やしてしまう、周りとふざけて終わってしまう、定期的に先生に𠮟られて、喉元過ぎれば熱さを忘れる・・・。
子供たちは18歳あたりに心が完成しますので、それまでは良い方向に導くことが指導者としての大儀だと私は考えています。
まず「○○が強い」と言うことを辞めさせました、ちょっとここでは物議を醸しだすかも知れない表現なので割愛させていただきますが、これは一番大切、強い人は腐るほどいます。ま世界が狭まってしまいマインドブロックがかかってしまいます。
そして、これが納得できるようになってくれば彼が部活で1番になってもおごることがありません。
次に拙い技術を徹底的に直します。
これは僕の敬愛する選手からの受け売りですが、少しでも部内で上の方になってしまうと「勝ちたい」気持ちが強くなってしまいフォームが必ず崩れます。
変なフォームと言うよりもコンパクトにまとまったり、タイミングの取り方が基本とかけ離れてしまいます。
この点を大きく指摘します。
勿論、もとのフォームに戻ってきたら違いを伝えて考える力を与えます。
この2つがしっかりと潜在意識の奥底に残れば万事解決、あとは先日書かせていただきましたが「信頼できる選手(コーチ)」にバトンタッチ。
これだけで大きく変わります。
しかし、その上を求めるにはこれだけでは終わることができません。
さらに技術と取り組み姿勢、心の変化、フィジカルの変化などに刮目していかなければなりません。
テニスコーチってやりがいがあるけれども本当に難しいと感じます。
出演:吉川雄介選手