結局、論理的に何を信じるべきなのか?
ジョコビッチはグルテンフリーの食事をすることで有名です。これは、彼がもともとアレルギーを持っていたからこの食生活に切り替えたからです。
伊達公子選手がツアーを回り始めた時に炊飯器を持って世界を飛び回っていたのも有名な話で、「お米がないとパフォーマンスが上がらない」と書いてある記事を読んだこともあります。
とは言え、有名人やプロがやっているトレーニングを実行した人全員が全員に効果を発揮するものではないと思いますし、アレルギーのない人が無理にグルテンフリーにしたり、白米で胃がもたれる人が白米ばかりを食べたら、逆にパフォーマンスが下がることもあるかもしれません。
つまりその人に合った方法があるということです。
例えば、ジョコビッチ選手は、グルテンフリーだけでなく、生活で様々なルーティーンが行っています。
ジョコビッチ流10のポイントは、以下のとおり。
・ビタミンCと亜鉛の摂取量を増やすこと。1日に5~7gのビタミンCが推奨されており、最大で10gまで摂取してもよい。亜鉛の摂取には、液体亜鉛が最もよい。それが見つからなければ、タブレット状のものを推奨されている量の3~4倍摂取するのが望ましい。
・毎朝空腹時に、レモンとシーソルトを入れたお湯を飲む。生姜や、新鮮なミントを加えてもよい。1日に数回、レモンの入った温かいお湯を飲むこと。胃が膨れていないほうがよい。
・緑色の葉物の野菜(パセリ、ほうれん草、ケールなど)を使った青汁やシェイクもできる限り飲むこと。緑色の葉物野菜は、酸性の環境に生きる病原菌やウイルスを倒し、体をアルカリ性にする働きがあるため。
・酸性の環境は不健康なファストフードや、ストレス、心配事、怒り、砂糖の多く入ったドリンク、乳製品などによって作り出されるので、注意。
・少量のニンニクを小さじ1のはちみつシナモンと共に摂取するのがおすすめ。天然のオレガノオイル、生姜、カイエンペッパー(赤唐辛子の一種)もよい。
・コロイド銀溶液は免疫力アップにとても効果があり、体内の毒と戦ってくれる。
・様々な種類のお茶と生のハーブはどんな時も有効。特に、ルタニティー(セルビアのお茶)とハイビスカスティーがよい。
・私たちを癒し、心身ともに元気で健康に生きるために必要不可欠で、大切なエネルギーで満ちている新鮮な空気と自然の中(公園、森、湖、川、海、ビーチ、山、丘)で時を過ごすこと。
・意識して呼吸する練習を行うことで、心と身体に調和と落ち着きを生み出し、心配や恐れ、不安とより楽に付き合っていくことができる。最高に健康でいるために必要不可欠な、代謝のバランスを整える効果もある。
・笑えば笑うほど、あなたの気持ちを満たす音楽を楽しめば楽しむほど、幸せになれる。そして、愛情・幸福・喜びを感じるあなたの大切な人たちに囲まれていること。
(Yahoo!ニュースより)
ネタ元https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00000002-tennisd-spo
グルテンフリーだけではなくこのようなしっかりとした生活習慣の中で、彼の選手生活があります。
新型コロナウィルスについてのあらゆる情報がSNSで拡散されています。テレビに出ているような医師ですら、しっかりとしたエビデンスがなく、当然臨床実験もされていないことを、経験値だけで話をして、不安ばかり煽られることもあります。
マスを相手にするならば、やはり表面的なものや憶測だけではなく、なぜそのようになっているのかと根拠がないといけないと思います。
なぜそのようになったのか?
なぜそのような方向性のアドバイスになるのか?
ある経済学者の人が言っていました「誰かがどこかで必要以上に利益を得ようとすると誰かが損をするから、資本主義経済がうまく回らない」
便乗商法や、緊急事態においての不安解消のグッズ、科学的エビデンスも全くないのに消費者法ギリギリのところで金を取ろうとする輩がいます。
テニスでも「ストレートアームが良い」「ボールは踏み込んで打つ」だとか「ボレーラケットを振っちゃダメ」とか……一般的な「基本/基礎」を虎の巻のように、秘伝書のように伝える人や、それを求める人がいます。けれど、これも人それぞれの体重や身長、関節の可動域、筋肉の柔軟性、それぞれの能力や得意分野など様々なものが加味されてこそのハウツーです。
さらに、本人の性格やメンタル、勝負強さなどが加わると、その人に合わせた「良いもの」はその時々で変わってきます。
テニス一つとってもこんなに千変万化で、画一的な方法などは存在しないのに、人生ということであれば、もっと個性味あふれるのは当然だと思っています。
根拠のない自信は大切ですが、トイレットペーパーやマスクなどが手に入らない状況を作った権化でもある…根拠のない情報に惑わされてしまう今の現状は、少し滑稽な様相を呈していると私は思います。
キルケゴールの死に至る病の定義を、エフィカシーの低い人が、低い抽象度で発信していることにも気づくべきでは?とすら思ってしまう今日この頃です。
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