efficacy総括-自己評価と自己肯定感を高める

エフィカシーの語源は「効き目、効能」

脳機能科学者の苫米地英人先生の心理学用語として用いたのが発端とされています。

自己肯定感と自己評価を高く持つことで自分自身が誇らしい気持ちになったり、清々しい気持ちになったり、恭しい気持ちになったりなどなど、プラスの情動が働きます。



①身近な自己評価から始める
特に日本人に足りないのは「成功体験からの自分自身を褒めてあげると言う行為」
とりわけ大きな成功体験を求めて軽視されがちなのは小さな成功体験です。
些細なことでも「俺すげー/私凄い!」と小さな成功を褒める癖をつけましょう。
小さな成功体験の積み重ねこそが、自己評価を高め、自己肯定感を高めます。



②上手くいかないときのエフィカシーの高め方

何をやってもうまくいかない、今日は全くいいとこのなし、会社で上司や得意先に叱られる、学校で先生に怒られる、友達と喧嘩する、嫁(旦那)には愚痴を言われる、親にはお小言言われる始末、、、テニスをやっても調子が悪い、挙げ句の果てにダブルフォールト(泣)
散々たる1日は時として全人格を否定されたように気が滅入ります。

このような場合は「スコトーマの理論」に従って見えていない部分を意識上に無理矢理上げていく作業をします。

例えば、誰かになにかを言われたら「俺(私)のために言ってくれているんだな」とか、「私のこの部分に嫉妬してるんだな、でもここはその通りだから気をつけよう」など。
ストロークがイマイチだったたとしても、「何回かに1回だけどすごくいい感触があった」、「以前と比べれば少し運動連鎖にムラがなくなってきた」などなど、悪い中でも良い所を少しでも見つけ出しましょう。

成功体験を意識的に上げないのがエフィカシーの高まらない人の特徴です。

脳に良い影響を与えるためにも小さな成功体験の積み重ねを意識することで、大きな結果を呼び寄せる布石となります。

先ずはプラスの情動を呼び起こすために小さな成功を意識してみましょう。



③それでもなかなかエフィカシーを高めることができない人

①、②ではエフィカシーを高める方法をお伝えしましたが、それでもやっぱり私には無理だ、どうやってもなかなかできない、ある程度はできるけれども毎日はやっぱり無理だ……

そんな場合にご提案するのが「③」の方法です。

機械的に、自動的に、条件反射のように、まずは形式的に行うことで過程を呼び起こします。

私も高校生時代にはよくこれを取り入れていました。
オール2レベルの勉強ができない少年に、結果、未来を魅せてくれたトレーニングでした。


まずは「脳」について理解することをします。

脳は下記のような性質を有しています。

→サボりやすい

→錯覚をしやすい

→間違いやすい

どんなに前向きなイメージを持てないとしても言葉として発する事は誰しもができることだと思います。

つまり、発した言葉は脳に感じさせることで、その言葉の持つ一般的な性質の情動を心に呼び起こす準備をします。
将来的に積極的意識ができるようになるための方法です。

具体的には下記の通りとなります。


処方箋1…鏡に向かって「俺は強い」「私はできる」「今日も1日良いことがあったな」と問いかけることを夫の情動が出てくるたびに行う、または定期的に1日1回と確実にその日にやると決めて実践してみる。

処方箋2…両手をあげて喜んだポーズをとってみたり、過去に自分が感じた良い事をイメージすることで気持ちが前向きになるように仕向けます。

これは特に鏡を見て行ったり、動画や写真を撮って自分自身を目で確認してみると効果抜群です。


これだけで「脳」は幸せだと感じるようになります。
または、幸せだと感じてしまい良い方向に道が開かれるようになってきます。

実はこれに似た方法を欧州のプロサッカーチームでは有名な手段であり、私が知りうる範囲でもスペインやイタリア、フランスなどは過去に優勝した時はこのモチベーションビデオを大会前から練習と同じように観るトレーニングをしていたようです。

他には、私の尊敬する平井コーチの教え子、水泳の金メダリストの北島康介選手は、泳ぎ終わって振り返ってタイムを見て新記録が出たと言う成功のイメージを何度もで取り入れていたと言う事実があります。

WBCの原ジャパンでは、苫米地英人先生の抽象度の高いエフィカシーを高めるトレーニングをしていたとも言われています。


「心技体」と言う昔ながらの言葉がありますが。
健全な精神と健全な体、健全な技術こそが何かをなし得るには必要だと言う事なのでしょう。

どんな時でも「プラスに考える姿勢」は暗黒時代を乗り切るための大きなエッセンスとなっていくことだと思います。

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