テニスの戦績がないけど選手を続けたい方へ②

先ず、戦績がなければ、金銭的なスポンサーがつくことは殆どありません。

YouTubeやFacebook、Instagram、TwitterなどのSNSを上手く活用すれば少し可能性がありますが、恐らく練習時間やトレーニング、休養時間も取るため少し難しくなります。

1番簡単なのは
テニススクールに所属する
◎概ねコーチとして契約
◎レッスンの合間に試合
◎そこでお金を稼ぐ

しかしながら、試合に対して理解が少ない事が多くあります。

◎勝てば休む日がつづく
◎スクールの休暇は2週間以上前が原則
◎融通をきかせてもらえることはない

ある有名スクールでは、(昔の話ですが)コートを使わせてもらえるが、時給は約800円、拘束時間が長く、他でも働けない。と言った愚痴を聞いたこともありました。

全日本選手権に出ている選手でも遠征費まで負担してくれる太っ腹な企業さんはなかなかいません。
昔の職場で知り合った子は強豪ジュニアアカデミーのヒッティングで生計を立てていましたが遠征費がたまらずにかけもちして当時の職場に来たようでした。

選手が大変なのは
◎生計を立てつつ試合に出る
◎勝てば試合が長引く
◎スクールの休みが取りづらい
◎気持ちの整理をする時間がない

また、遠征先もスクールの人員やイベントなどが絡むと大きな大会でも遠征に行かせてもらえない場合もあります。


結果を出すと言っても、早々に出るものではありません。
例えば無戦績の子が全日本選手権を目指すだけでも10年は取り組み期間を要することだと思います。
さらに世界であれば同時にクオリティーも大切になってきます。

そして、選手自身の心も左右されます。
生活が苦しくなればフィジカルやテクニック、メンタルのパフォーマンスが落ちてしまいます。

特に実家だと家賃の支払いも発生しませんが、毎月の家賃を頭にいれると、月5万で、光熱費1万前後、食費を自炊で月3万と考えて、練習して、体のケアから、試合の費用を考えると、遠征をしない場合でも最低月12〜15万は必要になってきます。
これを世界に遠征!なんて考えると更に難易度が上がってきますね。

1つ言えるのは、この覚悟を持っている選手達こそが戦績が出なくとも意思を強く歩んでいくべき人物だと言うことでしょう。

当校では、下川選手が筆頭に、飯島コーチは全く無名の無戦績、試合経験すらJOP一般がスタートみたいなものです。
それでも目指すべき場所に向かっていく取り組みは何者にも変えがたい大きな財産となり異彩を放つ事になるのでしょう。つづく


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